真那賀の聞香会、メニューをほぼ確定しました♫
六国をテーマに据えて月に一度の開催を目指して参りました「香木三昧のつどい」は、今月の29日をもちまして一巡を果たす運びとなりました。
それも偏に香木愛好家の皆さまが熱心に関心を寄せて下さったおかげ様と、心より感謝しております。
区切りとなる当日のメニューには、やはり霊元院の勅銘香二種(『雲間』と『波間』)を加えることに決めました。
六国(木所)の特徴が判然としないばかりか、明らかに本来とは異なる産地の香木が出回る事態となっている現代において、手鑑(手本木)と位置付けることが出来る歴史的名香の香気を深く味わっていただける機会を用意させて戴けることは、誠に有意義と考えるからです。
時間の都合で全てを炷き切れない可能性が高いですが、用意するメニューは以下の通りです。
1.仮銘 波路の舟(伽羅)
(真那賀や羅国として販売されがちな伽羅の一例として)
2.仮銘 曙の空(羅国)
(真那賀と紛らわしい羅国の一例として)
証歌:これや此のうき世のほかの春ならむ花のとぼそのあけぼのの空
(寂蓮)(新古今和歌集)
3.仮銘 のどけき峰(真那賀)
4.仮銘 山ざくら(真那賀)
5.仮銘 雲ゐの花(真那賀)
6.仮銘 夢の浮橋(真那賀)
7.雲間(霊元院勅銘香)(真那賀)
8.波間(霊元院勅銘香)(真那賀)
なお「仮銘 のどけき峰」は今月の推奨香木として案内済みですが、「仮銘 曙の空」は、仕舞い込んでいた古木を思い立って炷き出すことに決めたものです。
その昔、最上質の香木を見つける度に東京に送ってくれていた母への思い出を象徴するような存在ですが、とても珍しい逸品ですので、独り占めしているのももったいないか?と考えた次第です。
何かにつけて添えてくれていた走り書きのメモも保存していますので、ちょっと恥ずかしいですが、記録に留める意味で、掲載しておきます。
せっかく名香を炷くのに参加者が少ないともったいないこともあり、また新型コロナの感染状況の推移にも鑑みて、今回は定員を少し増やすことにして貰います。
(進行状況を見ながら臨機応変に調整しますが、勅銘香二種は必ず炷き出す予定です)
当日は皆さまが安心して香木の香気を堪能できます様、どうぞご体調を万全に調えて臨んで戴きますよう、祈念申し上げます。
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