1月の聞香会、無事に開催できました♪

年が明けても相変わらず新型コロナウイルスの猛威に晒されていますが、デルタ株であろうとオミクロン株であろうと対策の基本は変わりなく、聞香会の場合は「効率の良い換気が最重要」と考えて、万全の準備を調えて予定通りに開催しました。

1月・2月は「木下様家蔵の伽羅などを聞く」と題して、次の通りにメニューを「その一」・「その二」に分けて設定しました。

その一(令和4年1月26日開催分)
1.春の色(緑油伽羅)
2.秋容(黒油伽羅)
3.花朧(真那賀)
4.谿紅葉(真南蛮)
5.千代の翠(竹山家家木)(黒油伽羅)

その二(令和4年2月9日開催分)
6.春の調(緑油伽羅)
  春きてぞ人も訪ひける山里は花こそ宿のあるじなりけれ(藤原公任)
7.清涼(紫油伽羅)
8.水煙(寸門陀羅)(インドネシア産沈香)
9.月露(緑油伽羅)
10.短夜の月(黄油伽羅)

以上の10種は、実は竹山千代子様のお家木を含めて全て30年以上前に香雅堂からお求め戴いた香木です。
いずれも塊ごと全部お分けして、当方には一かけらも残していませんから、その意味ではお家木と言える存在です。
久しぶりに聞かせて戴きましたがいずれも高い品質を誇る味わい深い香木で、今更ながら、良いものをお奨めできていたことに安心した次第です。

当日のご感想を寄せていただきましたので、一部を紹介させて戴きます。

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「木下様家蔵の伽羅などを聞く」とても楽しく参加させて頂きました。

はじめに偽物を見せて頂き、とても勉強になりました。
普通は香木の大きな塊を手に取って見ることがないので、本物がどのようなものかわからず、だまされてしまうのでしょう。
とくにネットの画面だけで判断するのは非常に危険だと思います。
本物に触れる機会を増やすことが大切だと思いました。

沈香は水に沈む、という話は聞いていても、自分で香木を水に入れたことはなかったので、実際に確認することが出来て、これも良い経験になりました。

今回たいて頂いた伽羅は、どれも品があり、重厚な香を持つ素晴らしいものでした。
さらに真那賀、真南蛮も素晴らしく、私が持っている真那賀、真南蛮のイメージを覆されました。
上質な沈香とはこのような香なのだと体感させて頂きました。
また、伽羅と沈香との違いを改めて確認することが出来ました。

素晴らしいお香木ばかり、本当にありがとうございました。

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そう言えば、今回は炷き出す香木が5種だけで時間に余裕があると考えて、ジンチョウゲ科アキラリア属の原木や作り物・偽物の伽羅などを用意して、回覧したのでした。
「その二」でも時間に余裕がありそうですから、次は鼻休めとして偽物を炷いてみようと考えています。
近年はネットオークション等で偽物が横行しており、知らずに騙される事例が少しでも無くなればと願っている次第です。

今回は参加者の募集枠が少なくて申し訳ございませんが、今後も味わい深い香木を可能な限り多くの愛好者と一緒に聞香三昧できる機会を設けて参りたいと考えていますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。




                


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