小型株投資戦記、はじめました
小型株投資をはじめて約半年経ちますが、思考の整理で気まぐれに記事を書いていくことにしました。偶然にも読んでいただけた方は、温かい目で見てもらえると嬉しいです。
小型株投資をはじめた経緯
そもそも小型株投資に興味を持ったきっかけですが、友人(天才肌)が小型株で儲けていた一方、一時期話題となった清原達郎さんの「わが投資術」を読んで感銘を受け、挑戦を決意しました。友人はトップダウンで、ベータ値やROE等を駆使して数理的に評価するのですが(自分には無理)、清原さんは完全にボトムアップで、個社を丁寧に調査していくアプローチが能力・経験的にも合うと感じました。
また、本質的に価値のある小型株を買い、長期でじっくり待つというのも、性格的に合いそうで魅力的でした。暗号通貨での成功体験もあるのですが、最終的には自分に合った投資でないと、大きな成果は出ないのではと感じています。
投資アプローチ
実際の手法ですが、以下、基本は清原さんの猿真似で臨みます。ゆくゆくは経験を積んで、自分なりの視点を発展させていきたいです。
①時価総額
まずサイズですが、時価総額の小さい銘柄はアナリストにカバーされておらず、機関投資家も殆ど保有していないということで、小型株限定です。一般的には1000億円以下が小型株らしいですが、よりアップサイドの大きそうな500億円以下に注力します(実態は超小型株投資…)。清原さん曰く、1000社のユニバースから50社の金の卵を探すイメージらしく、そんな感じで臨みます。出来高の少なさはご愛嬌です。
②割安性
ストック:次に、大前提として、資産面から見て割安な株に絞ります。具体的には、ネットキャッシュ比率 = (流動資産 + 投資有価証券 x 0.7 - 負債) / 時価総額で評価します。今までやった感じだと、比率1以上の銘柄(買収して負債を清算しても、お小遣いが付いてくる…)もそこそこあるので、0.5以上ぐらいを基準にしています。
また、流動資産の中でも、売掛金や在庫より、現金の多さを特にチェックしています。投資有価証券が多いケースも、持ち合い等で本当に換金できるか分からないし、過大評価しないようにはしています。
フロー:同様に、市場からの評価という観点で、PER(予想)も重視します。業界にも寄りますが、基本的には10倍以下、もしくは10台前半で足切りします。どれくらい先の利益で計算するか?、そこは論点があると理解していますが、不確実でなんか哲学的だし、考えても儲かる気がしないので、数年先ぐらいまでで良いかなと思っています。
③成長性
割安なのを前提として、中でも成長しそう銘柄を見つけにいきます。割安だけだと少なくとも数百社はあるし、バリュートラップの罠がそこら中に仕掛けられているからです。具体的には、業績推移・予想、ビジネスモデル(シェア、強み等)、そして経営者を中心に調べます。
特に、経営者を頑張って重視したいのですが、「中小企業は経営者が9割」という話を聞く一方で、意外と気にしていない人が多いかも?と感じており、株価に織り込まれていないのではという仮説です(IRが弱いとも言えそう)。そういう意味で、株主総会や投資家説明会など、チャンスは少ないですがリアルな場になるべく出る方針です。そもそも社長の情報がネットに皆無な場合も多いので、限界は感じていますが。
④資本政策
配当利回り・配当性向・自社株買い等の株主還元や、株主構成も見ていきます。基本的には、増配が期待できる銘柄や自社株買いを積極的に実施している企業を狙います。ただ、割安性・成長性と比較すると優先度は落ちると思っています。
創業家なのか持ち合いなのか?、外国人株主や浮動株は多い/少ない方が良いのか?等々、株主構成は重要で気になってはいるのですが、判断軸を確立できておらず、経験を積みながらブラッシュアップしていきたいです。M&Aによる株価への影響も掴み切れていない部分があるので、この辺も今後の課題です。
一応ですが、創業家の相続税節税で、株価を安く抑えるインセンティブがないか?は気にしています。逆に、創業者がバリバリやっている企業だと、あくまで業績・EPS主導での株価上昇を期待しています。
⑤業界選定
基本は、特定の業界に偏らないようにしています。ですが、昔メーカーにいたので、製造業に偏る傾向があるかもです(そもそも割安株多いですが)。この辺はバイアスになっても良くないので、上手くバランスを意識したいです。
それから、割安株には業界の偏り(金属、卸売、自動車部品など)があるので、同業他社と比較して魅力的な銘柄にする方針です。
⑥買い方
これも受け売りですが、迷ったら買ってみることを意識しています。実際に買ってポジションを取ると、スイッチがオンになり追加で情報が入ってくる(気付く)ものだし、株主通信も送られてくるし、株主総会にも出れます。そうすることで、本当に割安成長株かどうか、ベイズ推定的に確率を更新できると清原さんは言っていて、自分も同じように感じています。
というか、ウォッチしている銘柄が大きく下がったら、取り敢えず買うようにしています。ダメだったら売れば良いので、精査はその後です笑。
⑦情報源
最後に情報源ですが、バフェットコード・四季報を中心に、SNS・Yahooファイナンス・Openwork口コミ等、ネット上の定性情報も拾いにいきます。あとは、繰返しですが、株主総会などリアルな情報に勝機があると信じて、なるべく顔を出していく所存です。
目標・意気込み
24年春から始めて儲かっていないですが泣、最後は勝てると信じています。10〜20銘柄ぐらいのポートフォリオで、年率20〜30%リターンを狙っていきます。
別に金融出身でもないし株式投資は素人同然で、まあ楽しんで資産を増やせれば良いかなぐらいのノリで、緩くやっていきます!