小型株ポートフォリオ(25年1月)
小型株投資家の皆さん、こんにちは!今回は、新年1発目のポートフォリオ状況についてです。以下の通り、まあ悪くはない感じです(特別良くもない)。
何より素晴らしいのが、中古マンション主力の不動産会社スターマイカHDです。絶好調な業績を反映して中計数値見直しを発表し、先月から一段と上がってきました。少しづつ買い増しているのですが、右肩上がりで拾う場面が少ないのが悩みです。
さらに今後の展望ですが、やはり中古マンション市場自体が伸びると思います。実は自分自身、都心6区の外れでマンションを軽く探していたりするのですが、そもそも供給が圧倒的に少なく、そして新築は高すぎます。以下に資料を貼っていますが、築10年ぐらいの中古となると、ファミリーマンションで新築時の分譲価格から5~6割程度になっています。この差はデカいです(多分、都心6区ではここまで下がらない)。もはや都心に限って言えば「億ション」なんて死語で、新しめの3LDK以上を買いたければ、最低1.5億円以上は必要な印象です(直近は、流石に値下げも目に付きますが)。このレベルになると、共働き高給サラリーマンのペアローンでも厳しくなってきて、実需層の限界に差し掛かりつつあります。従って、数割でも安い中古マンションは、現実的なオプションとして魅力を増し、金利上昇局面にも比較的強いと思われます。
そして、スターマイカのビジネスと関連して言うと、築10年以降は価格が下がらないというのが肝です。同社は、賃貸中のオーナーチェンジ物件を安く仕入れるので、賃貸収入を得つつキャッシュが回るように在庫・資金管理していれば、売却時に効率良く利ザヤを稼ぐことができます。全体的に不動産株が冴えない中で逆行高になっており、天才的な企業に思えてきました笑。
もう1社期待しているのが、藤倉コンポジットです。昨年11月の上方修正を機に、一気に水準を切り上げたのですが、そこから下がらず持ち堪えています。以下、長い目で見ると(8月5日を除いて)、好決算で一気に上げた後に横ばいで調整して、また次の材料で水準を上げる、というサイクルを繰り返しているようにも見えます。まあ、実態はゴルフシャフト一本足打法なのですが、、株主還元も頑張っているし、今は爆発力を溜めている段階だと期待しています。
また、四季報新春号をスクリーニングして、新規購入した銘柄がニッタ・デンヨー・竹内製作所の3社になります。前者2社は記事を書いたので、竹内製作所ですが、米国でも強い建機メーカーです。時価総額2,500億円弱で、そもそも小型株ではないのですが、、ネットキャッシュ比率が0.54とそこそこ高く、敢えて買ってみました。出だしは悪くないです。記事を書いたテノックスも注文はしているのですが、板が薄すぎてまだ買えていません。
最後に、銘柄数が増えてきたので、いくつか諦めようか迷っています。清原本にあったとおり、銘柄数が増えすぎると非成長株を抱えるリスク(特異度が下がる)が高まります。特別多い訳ではないですが、もう少し推し銘柄に集中投資してもいいかなと感じています。
手放したい筆頭候補は、イードです。唯一のグロース銘柄なのですが、グロース全体が相変わらず瀕死状態なので、迷います。おそらく今年に大型M&Aを仕掛けてくるはずなのですが、仮に実現したとしても株価が反応するのかも謎だし、言ってみれば興味本位で持っている状態です(株主総会にも出たし)。なお、出資先のnoteはGoogleとの資本提携で爆上げ中なので、非常に切ない感じになっています。。。
次に気になっているのが、船舶向けバルブが主力の中北製作所です。というのも、世界の造船市場は活況なのに、中国勢の独り勝ちで、主要顧客である日系造船メーカー受注シェアは右肩下がりだからです(以下画像)。トランプ政権誕生で、政府が後押しするゼロエミ化で世界首位!の目標もますます怪しいし、中北製作所も、中・韓メーカーにより食い込まないと先は厳しいかも…と思いました。日の丸造船業の没落みたいで悲しいのですが、LNG船も、結局は中・韓メーカーに負けたという歴史もあります。値上げが間に合っていないのか、効果刈り取りはこれからなのか、IRもショボいので分からないのですが、悪い決算が続いているのも懸念事項です。受注は好調なので葛藤があるのですが、特別推している銘柄でもないので、、全体の資金効率を考えてどうするか悩ましい所です。
という感じで、アクションとしては好調な銘柄を買い増し、新規購入も進めた1か月でした。今後は暫くはナンピン買いに徹しますが、少し手放すことも検討したい考えです。
締めとして、小型株全般ですが、下値は限定的な一方でじわじわ上げている気がして、今年は悪くないんじゃないかな~という希望的観測です。清原さんは言っています。コントラリアン(逆張り)は「最初は決まって損をする」、そして、「市場は、あなたの意見が少数意見である限りあなたの味方です」と。引き続き25年も少数派、go against the crowdでいきましょう。