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小型株ポートフォリオ(25年2月)

小型株投資家の皆さん、こんにちは!いつも通り、今月も小型株ポートフォリオの状況についてアップデートしたいと思います。

小型株ポートフォリオ as of 2025/02/25

引き続き素晴らしいのが、中古マンション主力の不動産会社スターマイカHDです。先週末、ビジネスが順調な中で総還元性向40%の方針に則り、再度の自社株買いを発表してくれました(発行済株式総数に対する割合1.36%)。少し頭が重くなってきた感じはあるものの株価は好調を維持しており、ちょうど保有1年ぐらい経ちますが、次の1年も大いに期待したいと思います。

サプライズで良かったのが、海外で強いポンプメーカーの電業社機械製作所(光通信銘柄)です。通期業績を上方修正、かつ増配で、一気に跳ねました。完全にラッキーパンチですが、これで気を良くしたので暫く握ろうと決意しました笑。また、同じく業績好調で、株主還元も頑張っているニレコも素晴らしいです。時が経つにつれて、元商社マン社長の改革への確信度が上がっているので、引き続き主力銘柄でいきます。最後に、雰囲気で買ってホールドしているガス警報器の新コスモス電機も悪くないです。

一方、残念だったのが、藤倉コンポジットです。3Q決算は減収・増益で特別悪くはなかったのですが、コンセンサスに届かなかったらしく暴落しました。しかし、ゴルフシャフトでの成長はまだまだ途上だと思っていますし、株主還元も素晴らしいので迷いなくホールドします。なお、余談ですが、藤倉コンポジットはTOPIXウェイト逓減を土壇場で免れて、それがポジティブ材料だったのですが、TOPIX見直し第二段階では浮動株時価総額がボーダーラインを満たさず、TOPIXを外れる可能性が高いです(スターマイカ・三洋貿易も同じ)。見直し自体は26年夏で先ですが、どこかで売り材料視されることも考えられます。少しづつウェイトを逓減して除外となるので、大きなインパクトはないと信じていますが、詳細については別記事をご参照ください。

また、手放したのがイードと中北製作所です。前者は、半ば予告していた大型M&Aを待っていましたが中々実現しないので、1年持ちましたが諦めました。株価は終始横ばいで、グロース銘柄の厳しさを実感しました。

後者は船舶向け主力のバルブメーカーですが、価格競争が厳しいとの説明があり、中間期の営業・経常利益進捗率(以下画像)も芳しくなく、懸念の値上げが出来ていないのではと感じました。他方、顧客の名村造船は絶好調で、同社の決算短信には「設計・製造・調達など関係者一丸となった原価削減活動が想定以上の成果」との記載もあり、ベンダーは買い叩かれている可能性があります。前回言及した、日の丸造船メーカーが受注苦戦というニュースもあり、造船ブームが来るとしても本当に川下のベンダーまで来るのか?という不安が高まり、特別推している銘柄でもないので半年で手放すことにしました。後悔はありません。

中北製作所 25年5月期中間報告書
中北製作所 25年5月期中間報告書

その他で言うと、指値を入れていたテノックスも買えたので、ニッタ・竹内製作所・デンヨーと併せて、年末年始のスクリーニングで4銘柄を追加した状況になりました。ここから大きく組替える予定は無いですが、追加するとしたら、好業績が期待されるIT・建設業は見ても良いかなとは思っています。また一応、TOPIX見直し第二段階で採用が期待される銘柄も、勉強がてらウォッチしてはいます(上村工業、MCJ、三谷商事など)。

総じて、あまり動きのない1か月でした。小型株は比較的強いとは思いますが、トランプ関税なんかもあり日経平均がレンジ相場から抜けない中で、全体的に買われている印象はありません。因みに、以下の通り、昨年は自社株買い(事業法人)で相場を下支えしていた構図で、海外投資家はやや買い越し、国内個人は大幅に売り越したようです(年金の売買動向を反映する信託銀行は、PFのリバランスで株価が上昇すれば売り越しになる傾向)。さらに、政策保有株削減に動く生保・損保、それに加えて、地銀を中心に金利上昇で債券の評価損が発生している銀行は売り越す可能性が高く、今後の一段の株価上昇は個人と海外投資家の動向次第かもしれません。

日本経済新聞(https://t.co/TcNzuTO75N)

ということで、本格的な上昇相場は依然として訪れず、小型株投資家は忍耐力を問われる場面が続きますが、あまり深く考えずにホールド一択、通常運転でいこうと思います。大きく利確できる日を夢見て…

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