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四季報25年新春号 銘柄スクリーニング

小型株投資家の皆さん、明けましておめでとうございます!新年1発目は、昨年末に発売された四季報新春号の所感と、スクリーニングした結果を紹介したいと思います。沢山拾うつもりはないのですが、割安株はまだまだ残っていそうなので、数銘柄を追加/入れ替えしようと考えています。いつもながら駄文ですが、読んでくださった皆さんに参考になる部分があれば幸いです。


四季報25年新春号の所感

まず、一応全銘柄に目を通したので、25年新春号の所感です。前号との比較でしかないのですが、8月5日の暴落から持ち直して年末も少し上げて、流石にPERが切り上がっている印象です。PER10倍・PBR1倍割れ銘柄は、だいぶ減ったのではないでしょうか。

一方で、まだまだ出遅れ銘柄?も残っているように見えるので、絶対的に安い銘柄を拾いにいくつもりです。そして、買われていない業界・銘柄も大きく変わっていないように思います(なお、半導体・EV関連はピークを過ぎた)。特に、時価総額が数十億円の銘柄は引き続き厳しいなといった感覚で、中でもグロースは壊滅的ですね…

また、市場別集計を見ると、プライム銘柄と比較しても、スタンダード銘柄の来期利益予想が好調です。理由は良く分からないですが、中小型銘柄でも、コストアップの売価転嫁が進むとかでしょうか。そもそも四季報の予想が当たるのかという問題はありつつ、半年前から株価に織り込みにいくと聞きますし、25年前半は小型株を仕込むには良いタイミングでは?と、単純な私は期待してしまいます。

四季報25年新春号 市場別集計

スクリーニング銘柄リスト & 抽出方法

参考まで、四季報・バフェットコードを駆使したスクリーニングの結果が以下になります。ネットキャッシュ比率を計算して、高い順に上から並べています。ざっくり作業ではありますが、前回と比較して、ネットキャッシュ比率1を超える超割安銘柄が大幅に減りました。

スクリーニング銘柄リスト

一応、スクリーニング方法ですが、最初は四季報の全銘柄に目を通しています。PER15倍・PBR1.5倍以下、業績推移・予想(右肩上がりで、来期予想が強いか?)、自己資本比率(50%以上)、いわゆるネットキャッシュ(有利子負債 - 現金同等物)、増減配回数、総還元性向、配当利回り等を見て、総合的に判断しています。バチっと閾値を決めるのではなく、「過去10期中、配当据置きが8回?株主還元やる気ないな~」とか、適当な人間なので雰囲気でやっています…笑。そもそも四季報は、お宝探し感覚で緩くやった方が楽しいし効果的にも感じています。

敢えて工夫している点を言うと、(普通に使われる方の)ネットキャッシュです。四季報の唯一の欠点として、流動資産と固定資産の内訳が分からないという点があります。ここを補う為に、ネットキャッシュを暗算して、現金同等物が有利子負債を大きく上回っていたら超割安の可能性が高い(時価総額も踏まえ)と目途を付けています。総資産・自己資本比率があるので負債は逆算できるのですが、ストックで割安を判断するのに流動資産も分かると助かる所です。

加えて、四季報で気になった銘柄をメモしたら、次に、バフェットコードでもう一度チェックします。バフェットコードはグラフが豊富でまた違った気付きがあり、競合比較もできるので、神サイトだと思います。特に、グラフで可視化されているのは本当に神です。四季報で良いと思っても、グラフで見たら売上・利益や配当が横ばいとか一目で分かるので、感覚的に無いなと思った銘柄はここで弾きます。それから、IR資料にも飛べるので、決算短信を参照してネットキャッシュ比率を計算します。そして、高い順にソートすれば上記のリストが完成です。

スクリーニングの所感 & 今後の方針

さて、スクリーニングの所感ですが、繰り返しですが、超割安銘柄がぐっと減りました。前回はネットキャッシュ比率が1を超えるか、やや下回るぐらいの銘柄に絞っていたのですが、今回は0.5ぐらいまでを精査しようかなと思います。上から順に見ていきますが、ここから先は個社の情報を取りにいって、どちらかと言うとアートの世界で絞り込みにいきます。自分なりの差別化です。

なお、まだ軽くしか見ていませんが、面白そうな銘柄はありそうです。例えば、一番上に来ているFJネクストHD(8935)ですが、不動産なのに自己資本比率が70%で異様に高く、都心を中心に「ガーラ」ブランドで資産運用型マンションの企画・分譲をしており、業績も底堅いです。社長が2代目に代わり、若くてぱっと見チャラそうなのが気になっていますが、検討する価値アリと感じています。2番目に来ているテノックス(1905)も、時価総額80億円弱の建設業銘柄にも関わらず、IRや株主還元を頑張っていて好感が持てます。

因みに、今回は時価総額をあまり気にしなかったこともあり、時価総額1,000億円前後の比較的大きめの銘柄も残りました。三菱総合研究所(3636)、信越ポリマー(7970)とかそもそも名前が強そうな銘柄もあるので、機関投資家が買いやすい大きめの会社も試しに拾おうかとも考えています。

そんな感じで気になる銘柄を数社ピックアップして、新規追加/入れ替えをしたい方針です。今年こそ(冒頭の写真のような)小型株の夜明けを信じて、オルカンやS&P500は完全スルーで、ブレずに淡々と分析・投資をしていこうと思います。本年もよろしくお願いいたします!

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