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進むのか戻るのか

 前進しているつもりが、退化しているかもしれないと思うことがありませんか。
 芸術のように、多様な価値観を認める分野では特に感じます。
 技術的に拙い方がいいとする価値観もあります。
 ただし、精神的な豊かさも尺度がはっきりしないので、疑わしいと思います。
 感情を刺激するために、大きな音を出してみたり、常軌を逸した行動を取ってみたりすることが豊かさではありません。
 人間は強い刺激を受けると慣れていきます。
 そしてさらに強い刺激を求め、満足を得ようとする。
 この構造は退化と言えます。
 前に踏み出したつもりが、表面的な刺激だけを求めているからです。
 絶対的な価値を見出せないときには、目的を自分で決める必要があります。
 「永遠に完成しないとき、物事は完成する」というように、完成を求めるときりがありません。
 だから、自分でゴールを決めるべきなのです。


「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。