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【プロット】守銭奴の催眠術師が、空港に

 空港には飲食店や土産物店が巨大なショッピングモールを形成している。
 その一角にあるバーには催眠術師がいる。
 青みの間接照明で神秘的な雰囲気を醸しだしお酒を飲んでいると夢見心地になる。
 乗り継ぎのために立ち寄って一休みする外国人旅行客もみられた。
 催眠術は成功報酬制になっている。
 だから料金はお客さんの満足度によって支払われるのだ。
 イタコの修行も積んだ新田は、外国人の客には降霊術を用いることが多い。
 悪魔の儀式を装って、ちょっぴりいたずらをして暴れて見せたりすれば、感激してチップを弾んでくれる。
 東洋の神秘だ、などと言って旅行者のゆるんだ財布のひもを狙って商売をする。
 お客さんに喜んでもらえるし、法外な報酬をもらうこともあるがそれだけ満足していただいたのだと思っていた。
 そんなある日、ターバンを巻いたアラブ風の男が入ってきて、降霊が診たいと呼び出されたのだが……


「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。