見出し画像

努力で才能をカバーしたのか

 成功者が努力を語るとカッコ良い。
 「努力を見せるようではプロじゃない」と言っても、逆説的に努力を語っている。
 成功できないと、努力を語れない。
 負け惜しみになって、ダサくなるからだ。
 才能ある人が身近にいると、どうしても比べてしまう。
 自分の方が劣っていて、努力を沢山したという文脈を描くとドラマチックなので、ついそう思ってしまう。
 自分もクリエイティブの世界で生きてきたので、自分が努力マンだと信じていた。
 だが、年齢を重ねて独走態勢になると、才能も努力も超えた自己実現に近づいた。
 自分に才能があってもなくても、この世界で生きてきたのだから良いじゃないか。
 努力は人並み以上にしたが、それがどうした。
 考えてみると、若い頃はドラマチックな人生を望んでいた。
 今ではドラマを望まなくなった。
 崇高な仕事が目的化した。


いいなと思ったら応援しよう!

越庭 風姿 【 人は悩む。人は得る。創作で。】
「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。