【プロット】病院にいる学歴コンプレックスな獣医師
獣医になるには、6年制大学の獣医学科を出なくてはならない。
全国に20もない希少性、そして多岐にわたる専門知識を求められるのだ。
なのに人間の医者に比べて社会的地位は低い。
動物系専門学校を出ればなれると思っている人も多い。
冗談じゃない。
病院へ来るたびに、獣医の不遇な境遇を思い知らされた。
医学部を出れば世間から尊敬の眼差しで見られるのに。
牛や馬、豚などの家畜を診察し、世の中を守っている点では獣医師も尊敬して欲しいものだ。
犬や猫を飼っていれば、何度か予防注射や避妊手術で世話になるだろう。
だが、動物が死んでしまっても人間ほど責任を問われないし、民法上ペットは物である。
まあ医者より下に見られても仕方がないとする理由はある。
しかし、病院というものは人を数時間平気で拘束する。
待合室のソファに座っているといつの間にか、うとうとしてしまう。
獣医なら一分たりとも待たせないのに、と思わずにはいられない。
最近の犬猫は、生活習慣病が増えている。
高カロリーのエサを与えるから、飼い主と同じ体形になっていて笑える。
俺は健康管理を完璧にしているが、風邪には勝てなかった。
大方セフェム系抗生物質を処方するだけだろう。
そのために2時間も待たされ、苛々がつのった。
「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。