【プロット】病院の処置室にいる笑い上戸の事務職員
ここは市内最大級の総合病院。
毎日救急患者が搬送されてくる。
事故、病気。
血まみれで息絶え絶えの患者が今日も運ばれてくる。
「酸素飽和度幾つだ、ヘマトクリット何単位だ」
叫び声のように指示が飛ぶ。
ストレッチャーに乗って心臓マッサージをしながら、患者と一緒に廊下を押されていく。
意識が戻った。
「うはっ、死ぬかと思った」
医者はストレッチャーから飛び降りて伴走する。
「本当に死ぬ奴は『死ぬ』と言わないぜ。
もう大丈夫だ」
「ぎゃははは、違いない。
まだ事務仕事があるんだ。
今日帰れるかなあ」
「そりゃ無理だぜ。
夜まで帰さないぞ」
「ひゃはは、やっぱりな」
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