「赤の!・?」について
まずは、↓に添付したぼくのLINEのスクリーンショットをご覧になってみてください。
↑は、夜中に某キャバ嬢(24)から送りつけられてきた営業LINEをシカトしてしまった翌日の朝に、ぼくが返したお詫びLINEであります。
LINEなどにおける
「おじさん構文」
…が、ちまたのメディアでもてはやされて、すでに数年が経ちますが…いまだそのふるい分けは健在…どころか、ますますエスカレートしつつあるのが実状です。(※最近は「おばさん構文」ってヤツもマニュアル化されているそうです)
とりあえずは、その「典型的」とされている特徴を…もう一度、以下におさらいしておきましょう。
(1)やたら句読点が多い
(2)顔文字・絵文字(※とくに♡マーク)を乱用
(3)スタンプも乱用
(4)若い女子を「〜ちゃん」付けで呼ぶ
(5)語尾に「〜かい?」「〜かな?」を多用
(6)文章が総じて長い
(7)自分のことを「おじさん」と呼ぶ
(8)相手の私生活を探るような質問が
さり気なくまぶされている
(9)すぐ「ディナー」に誘う
(10)ときにストレートすぎる告白
(11)妙にカタカナを使い分ける
(12)「?」「!」マークが赤色
(13)若者のトレンドに中途半端に迎合
う〜〜〜ん…冒頭のゴメスLINEも、
(1)(2)(3)(6)(11)(12)
…と5割近い、なかなかの高打率で該当しておりますな。あと、やたら言い訳がましくもある…(笑)。
インターネットやテレビから情報を掻き集めると、
「長文を送らないので、句読点はいらない」
「絵文字使っている時点でヤバい」
「今の若い子は絵文字に感情を乗せない。
ただの飾りなのに」
「笑顔に汗かいている絵文字や歯が出ている絵文字がダントツにキモい」
…ほか、さまざまなZ世代を中心とする若い人たちの見解を拾うことができましたが、なかでも圧倒的に多かったのが、
「赤のビックリマークやクエスチョンマークは
いかにもおじさん風」
…とのくだり。どうやら「なんとなく圧をかけられている気分」がするらしい。
なるほど、理由はよくわかりました! けれど、コレを「ヤバい」「キモい」と若い世代あたりから詰められ…我々中高年世代は、はたして
「次から気をつけます」
…と、いちいち反省しなければ
いけないものなのでしょうか?
ぼくからすれば、赤の「!」「?」「!?」マークは「、」や「。」と比べてもどこか温かみが滲み出ていて、しかも、文章の “トメ” として黒の「!」「?」「!?」より目立つから、より有用性が高いって感じがするんです。
紙媒体の原稿や通常メールの文章では使えない便利でありがたい機能なので、LINEやSNSだと、つい多用してしまいます。むしろ、若い人たちのモノクロなLINEのほうが無機的で、本心が見えないから不気味だったりする…。
そりゃあ、語尾に「〜かい?」「〜かな?」を多用して妙にお伺いを立てたり、自分のことを「おじさん」と呼んだり、相手の私生活を探るような質問をさり気なくまぶしたり、すぐ「ディナー」に誘ったり、ときにはストレートすぎる告白に走ってみたり、若者のトレンドに中途半端に迎合したりするのは、ぼくだって「キモい」と思いますよ(笑)。そこは反面教師的に
「人のふり見て我がふり直せ」
…の精神で、万全の注意を払いたい。
だがしかし! どうして、なんでもかんでも右に倣え…と、彼ら彼女らの言うとおりにせにゃならんのか? Z世代の主張は全部が正しいのか?
もはやLINEは「コレからのヒトたち」だけの
特権ツールではありません。
日本だと80代90代のおじいちゃんやおばあちゃんも利用する、いわば「国民的ツール」なのだから(※筆者の両親もそれなりに使いこなしています)、ときには年輩者のほうが正しいことだってあるはず──ってなわけで、ぼくはこれからも若い世代に日和りすぎることなく、赤の「!」「?」「!?」マークだけは
「絶対にやめない!」
…と、あらためて固く心に誓ったのでありました。
どっちが「真の正解」なのか──決着をつける必要なんて一切ありません。
ただ、おたがいの世代がおたがいの感性を、ちょっぴり譲歩して認め合う…あるいはスルーし合うだけで
かまわないのではないでしょうか。