草野球チームをつくる醍醐味
同世代…あるいは、ちょっと下の世代の男性から
「会社の同僚以外の
プライベートな友だちが欲しい…」
…などと相談された際、ぼくは必ず
「草野球チームを結成しなさい」
…と、アドバイスします。
もちろん、「テニス」「山登り」「将棋」…といった趣味のコミュニティでも全然OKなんですけど、本気で仲間をつくりたいなら、ある程度の人数を要する
コンテンツのほうがベターでしょう。なぜなら、
「最低でも◯人集めなきゃ!」
…と、自分を追い込むことによって、よりいっそうの切実感が生まれるからです。
「ならば、別に(草)野球じゃなくたって、フットサルでもサッカーでもラグビーでも…合唱団でも
かまわないんじゃないか?」
たしかに、そのとおりではあります。しかし、
「草野球チーム」には…以下のような、他の団体種目にはない醍醐味があるのです。
(1)「9人」というメンバー数が多すぎず少なすぎずでちょうどいい(※フットサルの5人は少なすぎ、ラグビーの15人は多すぎ?)
(2)ゲーム中ずっと走りっぱなしのスポーツでは
ないから、年齢的に長く続けやすい
(3)帽子からパンツ・靴下…背番号にいたるまで、ユニフォームのデザインも本格的に楽しめる
(4)グローブやバットほか…揃える道具が多い
ので、コレクター的な面でも満喫できる
(5)他のスポーツよりも役割分担がハッキリ
している──個人スポーツの要素も強いため、
貢献度を明確化しやすい
いずれにしろ、草野球チームはいったん結成したら、
「最低でも9人の仲間」
…ができるわけで、馴染みの対戦相手を見つけることができたら一気に(最低でも)18人の仲間ができる。さらに定期的に開催されるリーグ戦にでも参加したら…その仲間の数は、場合によれば100人以上にも膨れ上がります。(※これは他の団体スポーツにも
言えることです)
さらに、「世代間の壁」をいともあっさりと打ち破ることができるのも大きな魅力──チーム内においては年下も年上もありません。元高校球児だったり、出席率が高かったり…と、チームに貢献している者こそが、仮に息子ほどの年齢であっても一番偉いのです。
裏を返せば、ボールを投げて打つだけのスキルさえがあれば、誰もが「平等なスタート地点に立てる」
ってことですね。
もし、あなたが少しでも野球に興味があるならば……とりあえずはキャッチボールができる相手を探すことからはじめ、そこから地道に「結成」を目指してみてはいかがでしょう?
※追記:今回↑に挙げたメリットはすべて、そのまま「面倒くさい」というデメリットにもなり得ます。したがって「プライベートの友だちなんていらない!」(ぼくはその考え方も決して否定はしません)とおっしゃる人は、煩(わずら)わしい人間関係がまた一つ増えてしまうだけなので、あまり深入りしないほうが無難かもしれません。