【(メタ)夢日記vol.11】恵比寿のキレイな薬剤師さん(前編)
今からここで書くことは…もはや、
「夢なのか現実なのか?」
──もしくは、
「どこからが夢で、
どこまでが現実なのか」
…判別が困難になっている。
とくにここ数年は、
そういう「夢と現実の境界線」が
曖昧になってしまう
「デジャビュ」
…のような時空を彷徨(さまよ)い歩いている
感覚におそわれることが多くなりつつある
…気がしなくもない。
記憶力が衰え、
生活のリズムも単調になり始め…つまりが
「歳(とし)を取る」
…ということは、
そういうことなのかもしれない…。
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ぼくがよく、
トイレットペーパーやらティッシュやら
整髪用ワックスやら
シャンプーやリンスやら歯磨き粉やら
洗剤やら風邪薬やら髭剃りグッズやら
…を買いに行く──恵比寿のドラッグストアで、
「薬剤師(研修中)」
…というプレートを胸につけた
新人のお姉さんが働いていた。
背がスラッと高くて、
ほぼ黒髪のロングヘアで、
歯が白くて、
真面目そうな清楚さのただよう
「漫画に出てくるような」
…美人である。
まだ接客には馴れていないのか、
レジを打つ細くて長い指は
(※ネイルは控えめなピンクで
丁寧な “お手入れ” が施されていた)
はぎこちなくキーボードをなぞり、
「ありがとうございました」
…の一言とともにつくる笑顔も
どこか余所余所しく不自然で、
そこが逆に初々しい。
もちろん、ぼくは一目惚れだ。
…とは言え、会話ができるのは
商品を会計してもらう際の
ほんの一瞬だけ…。
ぼくのうしろに並んでいる
お客さま方々の迷惑を顧みず、
LINEアドレスの交換を申し出てみたり、
デートの約束にこぎつけたり…
…なんてことは、ぼくの
「デリケイトでか細い神経」
…では、できやしない。
とりあえず、普段なら滅多に飲まない
「トマトジュース」
…をあえて毎日買いに行ったり、
ひいてもいない風邪に
「一番効く薬はどれですか?」
…と、しつこく質問してみたり、
わざとレジ前に買った物を忘れてみたり…
そういうことを何度もしながら
懸命に彼女の気を引こうと
「報われない努力」
…を繰り返す…。まるで
「童貞の男子高校生」
…ではないか!
(キャバクラとかではない)店先で
出会った素敵なお姉さんに抱く
「淡い恋心」
…は、百戦錬磨(?)なアラカン男さえをも、
瞬(またたく)く間に
「10代の少年時代」
…にまで引き戻してしまう
…ってことなんだろう。
そして、そういう
「ひょんなきっかけ」
…を経て出会った女性は、
いくら40歳近く年下であっても、
永遠(とわ)に
「お姉さん」
…なのだ。
「この恋はプラトニックをつらぬこう!」
…と、秘かに心に誓ったぼくであった。
…が、それにしても、
このお姉さんと付き合ってる男って…
一体全体どんなヤツなんだ?
むかつくわ!!!
(※後編に続く)
※冒頭サムネール写真は本文とは関係ありません。