「モテたい」願望を根底から見つめ直す
さて。大半の男性が潜在下で
(ときには、おおっぴらに)抱く
「モテたい願望」
…について語る前に、一つ!
確認しておきたいことがあります。
皆さん──とくに中高年世代に
差し掛かったあなたが言う
「モテる」
…とは、はたしてどういう状態を指すのでしょうか。
バーとかで偶然隣り合わせた女性を
お持ち帰りしたいのでしょうか?
セフレが欲しい、
もしくは不倫がしたいのでしょうか?
それとも、若い女子とピンで食事や
ディズニーランドに行けるだけで
充分なのでしょうか?
「○○サンって渋いよね」と
同僚の女性社員に噂されるだけで
満足なのでしょうか?
つまり、対女性の究極的な二択に置き換えれば、
「上司にしたい男」と「抱かれてもいい上司」
…どっちになりたいのか?
…ってことなのです。
当然のこと、どちらを選ぶかによって
戦略は180度変わってきます。
仮に前者「上司にしたい男」になりたいなら…
「色気」や「セクシー」は、時にマイナス要素として
働くケースだって往々にしてあり得ます。
まずは「モテる」の明確なビジョン──
あなたが着地したい最終目的のイメージを
きっちり具現化する作業から
はじめてみてはいかがでしょう。
たとえば、ぼくは現在アラカンなお年頃ですが、
50歳を越えたあたりからめっきりモテなりました。
40歳を超えたあたりでも
「30代と比べたら〜」
…みたいな一種の喪失感は抱いておりました。
けれど、そのギャップの開きは
40歳のときとは雲泥の差で大きいように思います。
その「モテなくなった」を、より明文化すれば…
とにかく
「最後まで到れる確率」
…がぐんと減っちゃいました。
最近は、お酒を飲めばテッペン(=午前0時)を
過ぎると途端に眠くなって…
「エッチより睡眠」
…の意識が勝り、「口説く」という行為を
途中放棄せざるを得なくなることも
しばしあったりして…。
体力と根気が衰えてきたんでしょうね。
しかし、筋肉は野球でそこそこ鍛えているし、
髪の毛も一応まだ残っている。
多少酔ってもまだまだビンビンだし…。
つまり、加齢による見た目や
下半身機能低下のコンプレックスが、
「攻めの姿勢」
…にブレーキをかけることも、
現時点ではあまりありません。
なのに、どうして…?
やはり、種の保存本能の一環として、
メスは若いオスからタネを植えられたい性質がある
──そういったようなことなのか?
…などと、不毛な自問自答を繰り返す毎日であって、
これはすなわち、まだぼくは
「抱かれてもいい上司」
…に未練がタラタラなわけです。
元殺し屋だった男が引退後、
日本の片田舎にある秘境的な温泉宿に住み込みで働く
…といった設定の名作漫画
『湯けむりスナイパー』(実業之日本社)
…で、主人公の「源さん」は、
70歳を越えて初バイアグラに
チャレンジする老人男性客を見ながら、
「老いる…とは、
それまで囚われていた<性>から
遠ざかり安楽を得ることではないのか」
…との金言をつぶやいています。
そう。「<性>から遠ざかり安楽を得る」ってことは
「自分の仕事や趣味に
100%集中できる日々を得る」
…ということであり、その横に
「性的な関係はなくとも
いつも寄り添えるパートナー」
…がいてくれたら…それはそれで
「素晴らしい余生」
…なのではなかろうか…なんて風に
達観できる日をひたすら待ち望んでいるのですが、
まだその境地に到るまでは残念ながら、
まだ少々時間がかかりそうです…。
ちなみに、ぼく自身の「モテたい願望」が
彷徨っている現在位置のようなものを
あらためて自己診断してみたら…
「女性(※別に若くなくても良い)と
ピンで食事やディズニーランドに
行けるだけで充分!」
…あたりに差し掛かろうとしている
段階だと思っています。