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2024年を雑にふりかえる

「クリスマスにクリスマスらしいことをしないと死ぬ」そんな切迫感に苛まれていた日本人が、少しずつそんなことないのでは?と気づき始めた。気がする。

今年のクリスマスにクリスマスをあまり感じなかったのは、僕が情報から意図的に離れ始めたのもあるが、そもそも日本人が少しずつイベントに飽き始めているからなのではないだろうか。

日本人がクリスマスらしさを感じていた理由がテレビなのだとしたらテレビ離れが理由だし、あらゆる自粛ムードが尾を引いているのであればそれも理解できる。

「イベントや休みは充実していないといけない」そんな雰囲気もリア充という言葉が廃れていくとともに、そうでなくても別に構わないのではと自身に問う時代になってきたのではないだろうか。

となるとだ。

年の終わりにこぞって皆が始める今年を振り返るあれ、あれは本当にやる必要があるのだろうか。君の振り返りなのだから日記にでもしたためておいてくれればいいのに。

まぁ、僕はやるのだけど。

やりそうなやつが、やるってだけの話。


▢仕事のこと

①フィードバックへの度量が広がった
今年初めて企業に出て感じた、アウトプットに妥協を許さない感じは僕の基準になった。創作したクリエイティブ、企画に対して、「すごいね、ありがとう」と称賛されて終わる学校と、「ここはコンセプトに合ってない」「情報が多い気がする」と20歳からフィードバックが飛んでくる企業。

僕は最初こそここの度量の狭さに「じゃあお前がやれよ」と思ったものの、今では良いものを作るために適切なフィードバックはありがたいなと感じる。

学校では、それぞれの大変さがわかるからこそ、きっと感謝や申し訳なさが前面に出てしまい、会議ひとつとってもあまりフィードバックが飛び交わないが、良いものを作るということに妥協を許さない姿勢は企業に出て学んだ姿勢のひとつである。

②頑張らないことにした
仕事に手を抜こうということではない。「限られた時間の中でより多く成果を出すには?」というマインドになった。本当にやる必要があるのか、AIの力を借りてもっと楽できないか、そんな感じで仕事と向き合うようになった今年はほとんど定時で帰っている。それでも教育への情熱は変わっちゃいない。

▢サッカーのこと

①社会人サッカーを始めた
友人から誘われ、気づいたらSS伊豆2ndに所属していた。自分でも想像できなかったから、驚いている。現役復帰し、たくさん試合に出た。スポンサーがたくさんついたユニフォームを着ることや、サポーターに太鼓を叩かれ名前を呼ばれること、たくさん写真を撮ってもらうこと、全部憧れていたからなんかプロになった気がして嬉しかった。

雑に振り返る会なので雑に振り返るが、プレーヤーとしてゲームが終わった後に感じるドーパミンがドバドバ出ているあの高揚感はエグイ。「サッカーの楽しさって何ですか?」って聞かれたら多分メディアにはもっときれいな何かを伝える。でも日記には「言葉にならないドーパミン系の何か」って書く。

9月の終わりにちょっと大きい怪我をしてからは、2ndの監督をしている。パフォーマンスの最大化をねらってTR組んだり、ゲームプランの共有を図ったり。初めての大人のカテゴリーは選手のできることが多いゆえ指導がとても楽しかった。あと1歩で県リーグ昇格のところまで来ているから頑張りたい。

②サッカー部顧問を外れたがそれはそれでよかった
学校に戻ってきたらサッカー部ではなく、テニス部の顧問になっていたが、それはそれでよかったなと思う。サッカーへの執着が生きづらさにつながっていた可能性があるし、優先順位は高けれど、別にサッカーが人生のすべてではなかったと感じることができたのはとても良い発見であった。

▢今年ハマったこと

①Podcast『スポーツが憂鬱な夜に』
同世代である河内一馬さん、井筒陸也さんの配信する『スポーツが憂鬱な夜に』に出逢い、その知的でユーモラスなお喋りにただただ憧れた1年だった。サッカー、スポーツを軸に色んな学問や社会問題に切り込んでいく姿勢、言葉の多さ、あらゆる分野への守備範囲の広さがかっこよく映った。思考、思想、言葉と、ただひたすらベンチマークの対象にし、ロールモデルにしたい2人が見つかったことは、それだけで満足の1年である。


②読書

月並みではあるが、読書にハマった。それこそスポ鬱の2人が読書家であり、そこへの憧れから入ったのもある。土日は図書館にいることが増えた。引き換えに友達が減った。来年は歩くコーナーを変えてみたい。

③早寝早起き
子どもの頃から呪文のように唱えられ続けたハヤネハヤオキ。ようやくわかった、これはとてつもなく素晴らしい呪文である。最近は21時に寝て、6時に起きる生活を送っている。9時間寝るとその威力は凄まじく、午前中はずっと集中が深い感覚がある。パソコンに吸い込まれるような感覚があり、ノートとは一体化した感覚である。これをゾーンと呼ぶのだろう。科学的にそうでないと言われても僕はゾーンと呼ぶことにする。今は何より睡眠を一番にした生活を送っている。クリスマスもサンタを待つ間も無く即寝た。

④筋トレ
これも月並みであるが現在進行形で毎日ジムに通い続けている。先日200日連続ジムを達成した。まったく科学に反しているのだが、こうなるといつ行くことをやめていいかわからない。身体は大きくなったし、扱える重量も増えた。ただガチ勢じゃないためプロテインは身体に合わないという理由で飲まないし、PFCも脂質を気にする程度。同じ時間あればもっと大きく強くなれる人がいるだろうが、別に構わない。僕は習慣化を目的にしたかっただけだから。習慣化の作り方は心得たから、他に応用ができるはず。ただガチ勢に寝返る可能性は大いにある。

⑤投資
新NISAが始まり、そのメリットを知って投資に踏み切った。それなりに勉強し、それなりに積み立てた。FIREしたい欲はまったくないが、お金のことを考えない時間こそ幸せであると考えているため、無心で積み立てたい。経験やプレゼント、後輩へのおごりには惜しみなく使いたい。

▢今年興奮したこと

①東駿河湾リーグ一部優勝決定戦
間違いなく一番である。あんなにも興奮したことが人生であっただろうかと思うぐらいに熱狂した90分だった。このnoteの写真を見てくれればわかるはず。「おい、正気か?県リーグにも満たないゲームだぞ?」「熱狂にレベルが関係あるのかい?」

②セレッソ大阪戦、アディショナルタイム川島のPKストップ
結果的に残留を逃してしまったが、何かドラマが始まるそんな気がしてならなかった川島のPKストップは今年一番大きな声を出した。

③FC東京戦、山田大記の左足PK

これだってドラマだ。全部ドラマである。


④植中朝日、三戸舜介同時にオリンピック舞台に立つ

今年の記憶として忘れてはならないのはパリオリンピック。追加召集された植中朝日と三戸舜介が同時にピッチに立ったのはとても感慨深いものがあった。


▢今年笑ったこと

サッカーばかりになってしまった僕の興奮。僕は興奮、熱狂するためにサッカーをしているのかもしれない。なんとかひっくり返したいので今年笑ったことを思い出してみたい。

①サザエさんの三河屋のサブちゃん、今の子ども達にUber Eatsだと思われてる件
これは上手く言葉にならないものの、僕のツボで思い出してはずっとニヤニヤしていられる誰も傷つけない素敵なお笑いだった。

②真空ジェシカ M-1決勝 1stラウンドと3回戦
真空ジェシカもバッテリィズも優勝した令和ロマンも優れた言語感覚がある。言葉が優れた人達は誰かを傷つけずともちゃんと笑わせることができる希望の光だと思う。これがやさしい時代の代表格令和のお笑いである。「寄り添いサーカス」ぜひ!

③石尾陸登(ベガルタ仙台)ロングスロー詐欺
こちらは元担任という親心もありつつ、よくできたお笑いだとランクイン。来シーズンは石尾陸登が世にバレそうですね。

「陸登、お前まず本返せや」

▢今年よく聴いた曲

①大団円 feat ZORN/RADWIMPS 
Jリーグのアンセムだからという理由を抜きにして、子ども達とのパフォーマンスに言葉にならない感動をして、ちょっと頑張れない時に聴き続けた曲。

②Dreamland/BENNIE K 
コカコーラのCMで耳馴染みのある曲だがちゃんとは聞いたことのなかった曲。朝のラジオでたまたま耳にする機会があり、なぜかそこから気に入ってプレイリストに入れて毎朝聴いていた。2005年の曲なのに今年の曲みたい。

③ありあまる富/椎名林檎
昔流行っていた記憶があるのだが、今はちゃんと歌詞が刺さってしまった曲。

④Close To You/Carpenters
とにかくきれいで今年大好きになった曲。藤井風はじめ色んな人がカバーしているのを聴いたけれど、誰が歌っても必ずきれいで大好きになってしまう不思議な名曲。

▢ベストバイ

①楽に給水できるアロマオイル対応加湿器/ニトリ
みんなが良い加湿器を紹介してる中マジでこれしか買ってなくて恥ずかしいんだけど、これの使い勝手が良いからとりあえずベストバイ。初めて加湿器なるものを買ったから次は良いのを買う。

②YETI(イエティ) [296ml ワイン タンブラーシリーズ, ホワイト]
ベストバイと言いながら学校に戻る時に餞別でもらった憧れのYETI。
ホワイトがまたスタイリッシュでいい。マテ茶とか入れて試合に持っていきたいぐらい絵になる。

③eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
こんなもんベストバイに入れるな。

▢試してみて調子よかったこと

①目標を立てないこと
今の自分が思いつく浅はかな目標は、色んな知見を得るたび移ろっていく可能性が高い。明確な目標に縛られた時、周りにあるノイズを落としてしまいそうだと考えてTHE目標なるものを立てることから一度離れることにした。その結果、昨年思い描いたところとはまったく違う場所にいるおもしろさがある。

②Three Good Things から今日の勇気、気づき、学び、そしてChallenge,Idea,Creativeへ
Three Good Thingsを「今日の勇気、気づき、学び」に分けて書いている人を知り半年真似していたのだが、自分はゼロイチを作り出すのが好きで、新しいことにこだわりがあるため、「今日のチャレンジ、アイデア、クリエイティブ」に書き換えた。

気づけばOK、学べばOKから何かしらのアイデアを出し、クリエイティブなものを作ることを求めにいく1日になったため、他者への働きかけが増えた。

僕はまだ新しいことができると思っている。

▢おわりに

冷静になって考える。アイドルでもアスリートでもない人間の1年間の振り返りなんて誰が見るのだろう。

でも考え抜いたところでどうせ書こうって思ったろう。それはセンスが試されるようで少し怖いぐらいのハードルさ。

僕は自分が好きな友達が書くこういう記事が好きだ。

好きな人が勧めてくれる何かは、彼らのトーナメントを勝ち上がってきているいいものだから、もれなく好きになりやすいし、思えば僕の好きは、誰かの好きをもとにできあがっている。

それは誰かの一部を身につけるようなもので、人は誰かの好きと一緒に生きていくんだなと思う。

今年も誰か由来の素敵な好きが増えて良かったです。

少し早いけど、良いお年を。

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やまだえっせい
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