新しい保健授業の実践〜ジグソー学習を用いて〜
1学期を終えました。2ヶ月という短い時間でしたが、新しい学年になり変わりたいと思う子ども達と同様に、何か自分も新しいことにチャレンジしたいと思って試行錯誤した日々でした。6年目にもなるとある程度過去の貯金で授業を行うことができます。授業準備なんかしなくても50分を回すことは正直まぁ余裕なのです。しかし、それでは60になった時もおそらく僕は今と同じ授業をしていると思います。楽ではありますが、それってきっと楽しくはないでしょう。常に自己を振り返り、良いものを求める、この気概が教えるという立場にある人間には必要なことだと思っています。
さて、今回は保健の授業の実践についてお伝えします。保健体育という教科なのに、保健の時間は圧倒的に少なく、どこか体育のおまけのような印象を持たれるこの教科。でも保健って子ども達の生活とめちゃくちゃ密接に関わっていて、知っていると生活がより良くなる、まさにそんな教科なんです。だからこの授業にどれだけ価値を持って、こだわりを持てるかが大事になると思っています。
自分が中学生の頃に受けてきた保健の授業はありがちな「ただ教科書を読むだけの保健」でした。しかしその授業はまったく記憶に残っていないので、それじゃアカンと知識構成型ジグソー学習に挑戦しました。各分野の専門家が頑張るので教師はほとんど活躍しない授業です笑 (=楽ができるではないので注意笑)
学習指導要領をもとに、この授業の課題を設定します。課題設定の難易度調整が大切です。ちなみにこれは中学2年生の授業です。
例えばこんな感じです。
そういうことですが具体性が欲しいです。
運動のみの側面からの思考です。他の側面からも考えてみたいです。
班の中でそれぞれの担当を決めます。
これらの中から課題達成に必要な情報を集めます。それぞれが情報を持って帰る必要があるためより主体的な姿が望めます。
クラスで発表することで、それぞれの意見を交流させます。
より具体的になりました。
それぞれがリンクしています。
保健の授業を工夫をしようとすると、これまではどうしても最新のものを仕入れて、プレゼンを作り「これが最新の知識だよ!」を伝える講義型の授業が中心でした。健康オタクの僕からすると超おもしろい内容でも、子ども達のリアルからは乖離した「え?」ってなっちゃうようなものが多かった気がします。その点ジグソー学習は知識の獲得の過程に思考が入り、かつ協働作業が入るため知識の定着にも効果がありそうです。(教えられる授業よりずっと記憶に残ったという子どもが多かったです。)
例えばこのジグソー学習、体育にも応用可能です。ダンスの授業では「Choo Choo TRAINに振り付けをつけよう」を課題に、4つのパートに分け最終的にクラスで1つのダンスを作り上げる授業を行いました。
ちなみにこの学習方法も根幹には誰一人見捨てない授業を作るという僕の授業テーマがあります。必ず誰かに教える、伝える作業を入ることで主役になれる時間があるのです。
またおもしろいアイデアがあったら教えてください!
参考『知識構成型ジグソー法東京大学CoREF』
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