事件発生2年後に貞操権侵害と旧 強制性交等罪/現 不同意性交等罪で慰謝料を取った話(交渉メッセージ・相談した法律事務所名あり)
これは友人が被害にあった不同意性交等罪(旧 強制性交等罪)かつ、貞操権侵害の話です。
私が貞操権侵害で慰謝料を請求した経験があった為、相談に乗り協力しました。
友人はアプリで数回出会った男性に合意なく睡眠中に強引に性行為をされ、直後に連絡先をブロックされました。
相手の個人情報を把握していなかった為、相手に泣き寝入りをせざるを得ない状況になりました。
しかし、2年後に相手の素性が分かり、かつ独身と確認していたにも関わらず既婚者であった事も発覚した為、弁護士に相談しました。
刑事事件化も検討していましたが、弁護士を交えた交渉ののち、示談になりました。
事件直後に連絡先をブロックされた為、相手の素性が割れるまで2年以上かかりましたが、1日も忘れたことはなく、諦めないで良かったと言っています。
友人は最初に会う前に独身かどうか確認し、その時のメッセージ画面と相手のプロフィールのスクリーンショットを取っていました。
このnoteも泣き寝入りを防ぎたい、誰かの一助になりたいと、依頼をされ書きました。
有料部分の内容は下記の通りで、約15,000文字です
時系列の詳細版
合意に至った示談金額
所感
同様の被害に遭った方へのアドバイス
弁護士の探し方
相談した弁護士の合計5件の名前、費用、見解、相談し た際の印象や感想。依頼した理由、しなかった理由。全て東京23区内。
加害者とのやり取り、交渉のメッセージの一部
特定を避ける為、実際の日時とは大きく変えていますが、時系列は下記の通りです。
《時系列 簡易版》
2022年4月 アプリで知り合い2回食事に行くが体の関係は一切なし。
2022年5月 この日が会ったのは3回目。この時点で手すら繋いでいない。終電を逃しかつ酔っていた為、性行為はしないと合意しホテルへ宿泊。合意に反し、睡眠中に無理やり襲われる。
帰宅後、謝罪をするようメッセージしたところブロックされる。下の名前以外の情報が分からず、相手と連絡が取れなくなる。
2022年5月 翌日、婦人科で事情を話し、治療と検査を受ける
2024年1月 約2年後、相手のフルネームが分かり、かつ既婚者であった事も発覚。SNSアカウントも見つける。
2024年1月 SNS経由で相手に連絡を取る。同時に、性犯罪被害者案件に強い、かつ貞操権侵害にも対応できる弁護士を探す。複数の弁護士に相談しつつ、自力で相手と交渉。示談締結前に正式に依頼する。
2024年3月 代理人の弁護士経由で最終交渉。示談成立。性被害の為、こちらの個人情報は秘匿。
この件は性犯罪(準強制性交)かつ貞操権侵害なので、示談金額は貞操権侵害のみより高くなりますが、準強制性交のみだとしても相場以上の示談金額で締結に至りました。
最初に相手と連絡を取った際、数万円の慰謝料を提示されました。当然、納得できるはずがなく、相場からかけ離れた提示額に被害者を馬鹿にしており憤りを感じました。
複数の弁護士に相談の上、刑事事件として訴訟も検討していましたが、交渉ののち、示談にて終了しました。
加害者が社会的立場の高い人だったこともあり、刑事事件化を避けたかったことも相場以上の示談金額が取れた理由の一つかと思います。
このような事件はケースバイケースですので、同弁護士に依頼したとしても同じ見解や費用になるとは限りません。その点はご了承ください。また、このnoteの記事では個人の特定につながる情報は一切記載しておりません。
2023年7月13日より、刑法が改正され「強制性交罪」は「不同意性交罪」に変わり、同意がない性行為は犯罪になり得ることが明確になり、従前よりも厳しくなりました。
もし、性被害にあった方は出来るだけ早く、ワンストップ支援センターや警察に相談して下さい。相手の情報が分からなくても被害届を出すことはできます。
貞操権侵害の被害にあった方も、今までのやり取りは証拠となるので消さず保存し、まず男女問題に詳しい弁護士に相談してください。既婚者と知らず独身と騙されていた場合は不倫にならず、慰謝料を払う義務もありません。騙された相手に対し慰謝料を請求することができます。
このような刑事事件は加害者側の弁護士はたくさんいるのですが、被害者側の弁護士はとても少ないです。その中でさらに自分と合う弁護士を見つけるのは難しいかと思います。
このnoteが不同意わいせつ罪・不同意性交等罪、貞操権侵害の被害に悩まれている方のお役に立つことが出来たら幸いです。
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