演劇はお笑いより面白いのではないか?~玉田企画『バカンス』〜


玉田企画 『バカンス』を見た。
いわゆる、お芝居、演劇というもの。
お笑い好きの私はコント、漫才ライブには良く行くけど演劇については詳しく知らない。
演劇はなんとなくお堅い印象があって苦手な分野だった。初心者で知識もないからなんとなく難しい。

だけどこの、『バカンス』は私の演劇の見方を変えてしまった。

「演劇の方がコントより面白いのではないか?」と思ってしまった。   お笑い好きの私が。
もちろんここでいう面白いは、「interesting」ではなく「funny」の方だ。
それくらい衝撃の演劇であった。

玉田企画 『バカンス』
あらすじ
新居を建てる予定のある夫婦。
新居の設計士でもある義理の兄夫婦に招かれて海が近い別荘へ。
そこで新居に関する打ち合わせをしていると話は思わぬ方向へ進み、彼らを翻弄することに。夫婦、家族のめんどくさそうな、でも生きててずっとつきまとってくるようなものから生まれる人間模様を描いた作品。

↑こういう設定は設定なんですが、ただただ声を出して100分笑ってしまう作品です。見る人が見ると人間の汚さとか醜さとかを上手く表現しており、うんぬんかんぬん言うと思うのですが。そんな高尚な知識はないです。ただ面白かったとだけ言います。

登場人物は、新居建てる夫婦(重森夫妻)、義理の兄夫婦(村田夫妻)、村田夫妻の娘、村田の部下、村田の父のみ。それぞれの立場や外面、世間体、秘密が交錯して、すべての関係性がフリになっていて笑いが多方面に生まれてる。フリが何重にも張り巡らされているから一個の会話(ボケ)で2個以上の笑いとストーリーを生み出せる。

これは2人、3人のコントでは生み出せない。それぞれの関係性を描きつつそれがすべてフリになる→笑いになる。

芸人が一番面白いと思ってましたが、下手したら役者が一番面白いかもしれない。演出でどんな人にもなれるから。演出次第で面白さは芸人を超えてしまう。

もっと大きい箱でやってほしい。映画も今制作中だしより知られていくとは思うけど。コント番組とか東京03とやってほしい。

あと会話劇だからずーと見てられる。事件は起きるけどいわゆる大事件は起きなくて、誰にでもある一日の話なのだけれど、だからこそずっと続いていくような感覚もあり、もっとみていたい欲が湧く。人間が一番面白い。だからその人間のおりなす会話が一番面白い。もう一回見たい。

#演劇 #お笑い #玉田企画 #バカンス


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