KREVAと唯一肩を並べる派遣社員ラッパー『狐火』を知っているか?
YOUTUBEを見てたら『狐火』というラッパーをたまたま見つけました。
気づいたら人生で初めて音楽を聞いて泣いていました。
●狐火とは?
自分の『リアル』を歌い続けるラッパー。主にポエトリーリーディングを得意としている。※一言でいうと韻を踏まない日本語ラップのこと。
■プロフィール
2012年、サマーソニックのオーディションで1000組のバンドを黙らせ出場を果たす。
翌年2013年には日本一のHIPHOPフェス『B-BOY PARK』にも出場。2イベントに出場したラッパーはKREVAと狐火だけ。
にもかかわらず、平日は新宿で派遣社員としてフルタイムで働いている。
●狐火の何がいいのか?
①ドキュメンタリーを見ているかのような『リアル』な歌詞
一曲一曲が狐火の生活、つまり『リアル』から生まれている。特に心打たれる曲は、『マイハツルア』
■どんな曲?
アルツハイマーになってしまった祖母のことをうたった一曲。
祖母と距離を置くようになり、実家に久しぶりに帰っても『おばあちゃんのいない実家の方が居心地がいい、おばあちゃんなんてこのまま死んでいなくなってしまえばいいのに』なんてことを思ってしまう狐火。
そんな中、渋々入院中の祖母に会いに行くと、そこには涙を流しながら 「来てくれてありがとう」と言ってくれるおばあちゃんの姿がーー。
祖母に向き合えなかった後悔、向き合う覚悟とアルツハイマーを逆から読むことにより記憶が戻って来てくれたらという願いを込めた作品。
②涙を流さずにはいられないライブの熱量
リアルを歌っているゆえに生で見る狐火の熱量は見ている人の心を打つ。特に見てほしいのは『answer pelicure』
■どんな曲?
『不可思議/wonderboy』という狐火とともにポエトリーリーディング界を背負って行く逸材であったラッパーがいた。
活躍が期待される中、彼は2011年6月に亡くなってしまう。狐火は彼とともにサマーソニックのオーディションの真っ只中であった。不可思議/wonderboyとその時に狐火が感じたこと綴った一曲。
その他毎年、狐火は『〇〇才のリアル』という曲を毎年リリースしています。
HPで狐火の自伝的エッセイもあります。
本日12/1は狐火の誕生日。
狐火、誕生日おめでとうございます。