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【図解1048~1051】思考体力は「基礎体力、燃費、回復力」の3つが重要

20201213思考体力は基礎体力、燃費、回復力の3つが重要

グラフ型】思考体力、つまり考えるための体力には、基礎体力、燃費、回復力の3つの要素がある。

時にはがむしゃらにやるのもよいが、自分の思考体力の特性を把握して工夫することで、質の高い思考をより長く行い、それだけ成果物の質全体も高めることができるようになる。



アップルさんのnote「戦コンは思考体力がとても大事という話」に出てきた「思考体力(ひたすら考え続ける力)」という言葉に、私が最近取り組んでいる「集中力の維持」と共通するものを感じたため、自分なりに考えて図解にしてみたものです。

思考力や集中力というのは瞬発力(限られた時間に集中する力)ももちろん重要ですが、持続力も同じく重要です。

特に私の場合は以前私の機嫌が良くなるとき、悪くなるときで投稿した下の図解のように「集中力切れ(時間はあるけど集中力がなくなり、単純作業やネットサーフィンくらいしかできない状態)」が満足度を下げる大きな要因ですが、これは今回の「思考体力」がゼロになっている状態とほぼ同じと言えるでしょう。

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以下、上の図解の「基礎体力、燃費、回復力」の3つのカテゴリにわけて、私が効果を感じている工夫をご紹介しようと思います(なお、この3つのカテゴリ分けは私個人の考え方です)。

「創作体力」とも通じるところがあると思いますので、ぜひ「自身の創作スタイルの場合はどうかな?」とご自身に当てはめながら読み進めてくださいね!

ちなみにこの思考体力は「途中で休憩をはさみつつゴールまで到達する」という意味で「山登りの体力」に近いように感じています



思考の「基礎体力」を上げる

20201213方向性1:思考の基礎体力を上げる

思考体力にも肉体的な体力と同じように、やはり「基礎体力」というものがあるように思います。

これが足りないとせっかく考えはじめてもすぐばててしまい、そういう経験が続くうちにそもそも考えること自体がイヤになってしまうこともありえるでしょう。

また、次の「燃費」をよくするのにも限りがあるので、逆に言うと「燃費」がいい人ほど思考の基礎体力を高める恩恵は大きくなります。

工夫の例

・日頃から考える習慣をつける
アップルさんも上のnoteで述べているように、まずは仕事や日々のことで考える習慣をつけることは「思考の筋トレ」になり、基礎体力を高めてくれます。

・睡眠、食事、運動
いわゆる「健康的な生活」です。自分自身の経験からもやはりこの3つは重要だと感じています。

特に睡眠については重要性を実感して色々工夫をしており、睡眠の周期を整える意味で「平日も休日も太陽の光を浴びる時間と食事の時間を一定にする」ことはかなり意識しています(休日はその後二度寝することもあります)。

なお最適な睡眠時間は人により異なりますが、少なくとも6時間は確保した方がいいでしょう。

起きてから4時間後(6時起きなら10時)に眠気やあくびがあるようなら睡眠不足のサインです(参考:誰でもできる!「睡眠の法則」超活用法

・マインドフルネス(宗教色のない瞑想)
ここ数か月、毎日朝に15分マインドフルネスをしていますが、明らかに思考の基礎体力が上がったように感じています。

以前は午後2時~3時頃に集中力切れになることがしばしばでしたが、最近はほぼ定時まで活動できるようになりました。


思考の「燃費」をよくする

20201213方向性2:思考の燃費をよくする

いくら思考の基礎体力あっても、作業中に5分おきに話しかけられてはそのたびに思考が中断し、思考を再開することに体力を使ってしまいます。

これは自転車やクルマで毎回の赤信号で止められてしまうようなもので、集中できる環境を作り思考体力を円滑に結果に結びつける燃費(利用効率)の要素も重要です。

これが低いと時間や思考体力の消費量の割には全然考えが進まず、結果も出ませんしイライラも募って精神衛生上よくありません。

工夫の例

・日頃から考える習慣をつける(自問自答)
基礎体力のところでも出てきましたが、普段から「考え慣れ」することで思考がスムーズになり、燃費もあがります。

・夢中になれることに取り組む
やはり、気が進まないことより自分が進んで取り組みたくなること(私の場合は図解)の方が燃費は良いように思います。

・タスク管理
「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」「この後は何しよう?」こういう考えはその度ごとに思考のブレーキになり燃費を落とします。

その日にすることと順番をあらかじめ決め、「あとはするだけ」の状態にして目の前のことに集中できるようにすることが重要です。

またスケジュールには「予備時間」をとっておき、突然の電話や依頼などに対応できるようにしておきましょう(「今日の予定終わるかな」という心配も燃費を下げます)。

同様に、することはすべて書き出して頭の中に残さないことも効果的です。

・シングルタスク
一度に複数のことをするマルチタスクはその度ごとに頭の切り替えが必要なため、思考の燃費を著しく下げます。できるだけ1度に1つのことだけを行うようにしましょう。

・一部判断のパターン化
どんなにささいなことでも人の頭は判断するごとに思考力を消費するため、あまり重視しないことについては事前にパターン化することも効果的です(例:スティーブ・ジョブズのタートルネック+ジーンズの服装)。

ただし重要なことまでパターン化しすぎると、思考停止になって思わぬ落とし穴にはまるのでほどほどに。

・集中できる環境づくり
明るさ、騒音、机の高さ、声をかけられにくい環境(一人で深く考える場合)などの集中できる環境づくりをすることも重要です。


思考の「回復力」を上げる

20201213方向性3:思考体力の回復力を上げる

思考の基礎体力があり燃費が良くても1日中考えることは事実上不可能なので、どこかで休憩が必要になります。

集中力の限界は30分、60分、90分など諸説ありますが、少なくとも1日中集中力を発揮し続けることはできないようです

工夫の例

・昼寝
昼休みの15~20分程度の昼寝は午後の作業効率を改善します(ただし15時以降 or 30分以上の昼寝は夜の睡眠に悪影響があるのでNG)。

私は毎日昼休みに15分昼寝をしていますが、先日用事で昼休みに外出できなかったところ、午後の仕事の効率が体感で2~3割落ちました。

人間の集中力(思考体力)は基本的には睡眠以外で回復しないそうなので、お昼のスマホタイムを多少削っても昼寝を優先する価値はあります(横にならなくても10~15分程度机に突っ伏すだけでもある程度効果があります)。

・マインドワンダリング(休憩)
何も考えず心をぼーっと(ワンダリング)させる時間の事です。

今までも1時間に5分程度の休憩は定期的にとっていましたが、1月ほど前からネットも考え事もせずただ窓の外の空や雲を見るだけにしたところ、休憩の効果が以前より高まったように感じています。

ただ時間通り休憩するだけでなく、集中と弛緩のメリハリが重要なようです。

参考:最高のパフォーマンスを引き出す習慣術

・血糖値維持(おやつ)
私はお腹がすくと極端に集中力が下がるので、10時過ぎ頃に軽くおやつを食べています。

昔はブドウ糖やすぐ溶けるラムネを数個でしたが、今はもう少し血糖値上昇が緩やかなものにしています

また、軽い脱水状態でもすぐ頭がぼーっとするので水分補給も多めを心がけています。

空腹や脱水への耐性は人によるので、自分に合わせた工夫が望ましいでしょう。

また、経験上疲れ切ってしまうと回復力自体が下がってしまうので、自分の回復力が低下する「疲弊ライン」を把握し、その前に休むことがとても重要です。



この図解の応用例

この図解の考え方は

・山登りの体力(前述)
・リタイア後の生活(基礎体力=リタイア時の資産、燃費=生活費、回復力=リタイア後の収入)

などへの応用が考えられます。



以上、思考体力について、自分なりに考えたことや普段工夫していることについてまとめてみました。

最近の私自身の自己採点としては、様々な工夫のおかげでそれぞれそれなりの水準にはなったと思いますが、今でもたまに仕事のイライラを引きずって燃費が悪くなることがあるので、イライラをうまく手放せるようになるのが今後の課題ですね(上の区分だと「タスク管理」の領域)。

ぜひご自身の「創作体力」の「基礎体力」「燃費」「回復力」についても考えてみてくださいね。

また、この辺りは個人的に興味のある分野なので、「もし自分はこんな工夫をしているよ!」などありましたらぜひコメントで教えていただければ幸いです。

アップルさん、考えるきっかけをありがとうございました!


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山田太郎 | 図解描き / 山田スライド工房
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