【図解1332~1335】知識が増えるほど「ポイント以外」に目が行く
【ベン図型】あるテーマについて、大事なことは基本的にはどの本にも書いてあるもの。つまり、同じテーマの本を複数読むと、大事なことほど「これはもう知っている」という状態になりやすい。
【ベン図型(変則)】自分の知識が少ない時は、本のポイントがそのまま学びの核になる。
これに対して、そのテーマについてすでにある程度学んで知識が増えたあとは、本のポイント部分は既に知っていることも多い。
そのため、知識が増えたあとは「本の最重要ポイントではないが、自分が知らなかったこと」に目が行きやすくなる。
【ベン図型(変則)】そのため、「本の図解」には本の要点を主体とする「本が主役」のスタイルと、自分の気づきを主体とする「自分が主役」のスタイル、2つの方向性がある。
そのテーマの知識がついてきたら、自分がどちらのスタイルに近いのかを考えると、発信をしやすくなる。
本の図解をしていてよく感じることを図解にしたものです。
2つの図解スタイルのメリットとデメリットを主観的に比較すると、下のような感じでしょうか。
2021/5/17 21:18 「相性の良い本」を追加
「本が主役」と「自分が主役」、この2つは優劣はなく、本の内容に敬意を持った上で自分に合った方法を選べばいいと思いますし、本によって変えるのもアリでしょう。
なお、今回は私の事例として「本の図解」という形でしたが、これは図解に限らず、本の学びをまとめたnoteや、より上流の読書や学び自体にも当てはまります。
また、今回は「本の内容が重なっている」ことについてややネガティブな書き方をしましたが、以前投稿した下の図解のように「重なり具合から重要度を逆算する」という読み方もできます。要は目的とそれに合わせた読み方次第ですね。
参考:【図解947,948】新しいことは「3冊読んで、共通すること」からはじめる
ちなみに私自身は「自分が主役」型が多いですが、『類似と思考』や『やわらかい頭の作り方』など「本が主役」型の図解もいくつか投稿しています。
本が主役型の図解は抽象化やアナロジーなど、時間をかけても概念自体を深く理解したい場合にやはり多いです。
どちらのスタイルをメインにするにせよ、「今、自分は何を見ているか(見ていないか)」を意識し、必要に応じて変えていくことで、同じ本でもより多くの学びを得られるでしょう。
この図解の応用例
この図解を「人は『自分にとっての変化』に目が行きやすい」と抽象化すると
・学び全般(別の本で同じ内容が出てきたときは「大事ポイント」をプラス1する。関連リンク参照)
・身近な人への感謝(「いつもしてくれていること」に”心を込めて”感謝する)
「詳しい人は”重箱の隅(すみ)”を見がち」と抽象化すると
・適材適所(”重箱の隅を見る人”を見たら、「ただの細かい人」か「すごく詳しいが重要度判断ができない人」か見極め、後者ならうまく力を引き出す)
などにも転用できそうです。
ことわざ化:物知りの隅(すみ)いじり
「1日1図解」を30日続けるデイリー図解チャレンジ(DZC)に挑戦しています。
●関連note