20190825隠れ不適性に要注意

【図解468】「隠れ不適性」に要注意(2019/8/25図解差し替え)

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【グラフ型】結果が出ない「不適性」は周囲からわかりやすいし、対策もしやすい。

これに対して「結果をきちんと出せている」が、その裏で膨大な労力を必要とする「隠れ不適性」は一見すると成果が出ている分周りからは気づかれにくく、無理が続いて消耗しやすいので要注意。

もちろん慣れないうちは労力の割に結果が出なくても当然。

しかし1~2年続けてもまだ労力と結果のバランスが悪い場合は隠れ不適性の可能性がある。そういう時は、他の仕事を引き受ける代わりに相性の悪い仕事は外してもらうなどの工夫をした方がいいだろう。


私は上記の考え方を元に、プレゼンテーションやスピーチを自分の「やらないこと」に設定しました。

私は以前4年ほどスピーチとリーダーシップを学ぶNPOに所属しており、また仕事で年に何回か感染症をテーマに数十人を相手に講師をすることもありました。

話す内容は自分の専門領域でしたし、準備も十分していたので、割と「わかりやすい」「聞いてよかった」と言ってもらえることが多く、結果はそれなりに出ていました。

しかし、今まで何度も話している内容でも終わった後はすさまじい疲労感があり、妻の「それなりに楽しそうだけど、終わるといつもすごくぐったりしてるね」という言葉をきっかけにこの図解で言う「隠れ不適性」なのだと気づきました。

その後は上に書いた通りプレゼンテーションやスピーチを「やらないこと」にし、NPOは退会、仕事も転職しました(転職は心身の疲弊が主な理由ですが)。

特に周りから「頑張り屋さん」「まじめ」と言われる人は隠れ不適性でも無理をして消耗しがちなので、そういう人は「結果は出ているけどすごく消耗するので……」と周囲に相談してみるのがいいと思います。

ここでは主に仕事について書いていますが、人生全般に広げて考えても基本的には同じでしょう(ただ、趣味なら「下手の横好き」は普通にアリなのでそこは仕事と違いますが)


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下書き。この図解のポイントは「隠れ不適性は一見成果は上がるが労力がすごくてバランスが悪い」なので、それが視覚的にわかるようにしました(グラフ自体はイメージです)。

ちなみに不適性も隠れ不適性も労力と成果のバランスは同じなので一見1つのグラフで良さそうですが、「隠れ不適性は周りからわかりにくい」を表現するためにあえて不適性のグラフも載せています。


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(2019/8/25追記)差し替え前後の比較。旧版では「労力をかけて成果が出る」という時系列から左に労力、右に成果の順にしていましたが、この図解のメッセージは「隠れ不適性は成果は出るけど莫大な労力が必要」と「成果が出ている分周りからは気づかれにくい」なので、それに合わせて成果を左、労力を右に変更しました。

また、「労力」は旧版では強調色として濃いオレンジを使っていましたが、これだと労力がプラスのイメージに見えてしまうため、やや重苦しい印象を与える濃いグレーに変更しました(労力自体は本来中立的なものですが、今回の図解の文脈だとネガティブな意味合いになるため)。



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関連図解。今回のテーマの「隠れ不適性」は、「労力に値するだけの成果が出ない」と考えるとこの図解の「弱み」ということができます(自分でも認めたくはないですが……)。

それなりに成果が出ているだけに手放したくない気持ちはあって当然ですが、自分の得意分野に集中した方が自分もラクだし結局は組織のメリットにもなるでしょう。この図解について詳しくはこちら


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山田太郎 | 図解描き / 山田スライド工房
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