【図解1910】「エアークローゼット」のビジネスモデル(実在企業のビジネスモデル5)
「妄想ビジネスモデル」シリーズでビジネスモデルを図解して思考実験(妄想)する傍ら、引き出しを増やすために実在する企業のビジネスモデルも図解しています。
せっかくなので、こちらもカタログ的にご紹介していこうと思います。「世の中には色々なビジネスモデルがあるんだな~」程度に、軽い気持ちで眺めていただければ幸いです。
なお、今回からビジネスモデルの表記法を一部変更し、かつ一度に一社の紹介としています(詳細は編集後記参照)。
今回は、一人一人の顧客に合わせてスタイリストが洋服を選択(パーソナルスタイリング)し、レンタルしてくれる「エアークローゼット」を取り上げました。
「エアークローゼット」のビジネスモデル
主なビジネスモデル
継続モデル
戦略的打ち手と好循環の論理
スタイリングの過去データと顧客の感想によるスタイリング精度向上
→服を選ぶ楽しさが増し顧客安定化、売上増
専用物流倉庫/クリーニング工場
→レンタル品の寿命が伸びてコスト減
ひとこと
今のところ女性向けサービスのみですが、服選びが苦手な身(ユニクロと無印良品の二択)としては男性向けに拡大したら一度試してみたいですね。
ユーザーは忙しく働く女性が多い(子どもがいる人も56%)とのことですが、「服選びにエネルギーは割きたくないけど、年齢的にあまり適当な服ばかり着るわけにもいかない」という中年以降の男性にも隠れたニーズがありそうだと感じました。
編集後記
「実在企業のビジネスモデル」シリーズ、第1回から2か月ぶりの更新となりました。
冒頭にも書いた通り、今回から図解の表記法を「ゼロつくBM(ゼロからつくるビジネスモデル)図解」という形式に変更しています。
どちらも自社と顧客の「価値の交換」が基本にありますが、ゼロつくBM図解形式は「その企業特有の戦略的打ち手」と「打ち手による好循環」という要素が追加されています(継続課金に関する表記法なども多少違いがあります)。
変更した理由は、ピクト図解形式のビジネスモデル図解では「同じビジネスモデルの企業間の違い」を表現するのが難しいためです。
たとえばヘアケア製品を製造販売している「I-ne」と言う企業と精密機械を製造販売している「中村超硬」という企業は分野も企業としての工夫も大きく違いますが、ピクト図解形式の図解では下のようにほとんど同じに見えてしまいます。
これはこれで「ビジネスモデルの本質は同じ」という意味では意義はあります。
ただ、私がビジネスモデルを図解する目的の一つは「ビジネスモデルのデータベースを作り、ビジネスモデルを考える際の参考にしてもらう」です。
なので「大枠では同じビジネスモデルだけど、それぞれの企業特有の工夫も表現できる」ゼロつくBM形式へ思い切って図解の表記法を変更しました。
この方針転換+検証作業で少々期間が空いてしまいましたが、目処がついたのでまた投稿していこうと思っています(妄想ビジネスモデルシリーズもゼロつくBM形式にそろえていく予定です)。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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