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【図解1807~1811】「町の料理店」のビジネスモデル(#妄想ビジネスモデル 1)
最近ビジネスモデルの図解熱が再燃し、身の回りのものを色々ビジネスモデル化して思考実験(妄想)を楽しんでいます。
実利的な面はさておき、頭の体操としてはこれも面白いと思うので、せっかくなので「妄想ビジネスモデル」というシリーズでご紹介していこうと思います(妄想の設定上、このシリーズはスライド形式もビジネス寄りになっています)。
なおこのシリーズの内容はあくまでも思考実験(妄想)で内容の正確性は未保証ですので、その点をご了承の上お楽しみください。
ビジネスモデル
当該ビジネスが、誰に(Who)、何を(What)、どうやって(How)、付加価値を提供し、収益を得るのかが盛り込まれたビジネスの仕組み。
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第1回は「町の料理店のビジネスモデル」について考えてみました。
「町の料理店」のビジネスモデル(基本形)
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【交換型】町の料理店は、来店した利用者に食事を提供し、その代金を受け取る「シンプル物販モデル」が基本になる。
ということで、第1回は「町の料理店のビジネスモデル」について考えてみました(私がよく食べに行く中華料理店を思い出しながら作成しました)。
町の料理店の基本形は、ビジネスモデルでも一番わかりやすい「シンプル物販モデル」ですね。
※シンプル物販モデル:自社で商品やサービスを製造・開発し、ユーザーに提供してその対価を受け取るモデル。シンプルであるがゆえに商品力が重要になる。なお購入者は個人ではなく法人(企業)でもOK
たとえば私の好きな「鶏肉のカシューナッツ炒め」を例にすると
お店(中華料理店):鶏肉のカシューナッツ炒めを自社(お店)で調理し、提供する
お客(私):料理の対価としてお金を払う
というように「商品(料理)とお金」を交換しています。
発展形
上記の基本形を踏まえて、3つほど発展形を考えてみました。
発展形1 お惣菜販売による合計モデル
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料理店では店内で調理したお惣菜をレジ横などで打っていることもありますが、これは「ついで買い」を狙う「合計モデル」と言えそうです。
また、店内ではなくお店の前で売っている場合はお惣菜だけを買いに来る人もいそうですね(私がよく行くお店でもこれをやっています)。
発展形2 調味料等の小売モデル
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また、店内で使っているプロ向けの調味料を少し多めに仕入れ、店内販売すれば「仕入れて売る」形式の「小売モデル」の追加も可能です。
ちなみにこれは図解右の「お店ーお客さんの関係」部分は発展形1のお惣菜販売(下に再掲)とほぼ同じですが、図解左の「他の企業から仕入れて売る」という点で違いがあります(スーパーやコンビニと同じ形式ですね)。
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発展形3 「いつもの券」による合計モデル
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最後はちょっとひねって「いつもの券」というものを考えてみました。
私は結構外食するのですが、だいたい頼むものがパターン化しています(鶏肉のカシューナッツ炒めや酢豚など)。
なので「定番メニューから自由に選べる『いつもの券』を作り、回数券としてまとめて販売する(値段は1割位安くする)」というシステムがあるとありがたいと思ったので、それをビジネスモデルにしてみました。
一見すると基本形の「(1回の)料理と代金の交換」と似ていますが、本質的には「複数回の食事権利をまとめ買いし、代金と交換する」というものなので、「合計モデル」と解釈しました。
以上、自分の経験などを元に3つほど発展形を考えてみました。「こういう発展形もありそう!」というものがあったらぜひコメントしてみてくださいね。
以上、第1回「町の料理店」のビジネスモデルでした。
ビジネスモデルを図解する型にはいくつか種類があるのですが、私はシンプルで拡張性が高く、発展形を考えやすい『ピクト図解』(板橋悟著)形式を愛用しています。
この本には上記の「シンプル物販モデル」や「合計モデル」の他に6つほどビジネスモデルがあるのですが、それらも適宜このシリーズの中で紹介していく予定です。
最近私も改めて気づいたのですが、極端な話、自分がお金を払ったときにはそこには何かしらのビジネスモデルがあるはずなので、それをしっかり見つけ、図解にして紹介していければと思っています。
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このシリーズはやや特殊な立ち位置なので、「日常の図解メモ」や「月刊みんなの図解」などと同じく週末を中心に投稿していく予定です。
みなさんも紹介した図解を参考にしつつ、身近に見つけたビジネスモデルを図解(手描きでももちろんOKです)にして楽しんでみてみてくださいね。
●関連リンク
・図解の説明→図解パターンの説明と使用例
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