【エピローグ】「I Rise」とは。
突然ですが、アルバムタイトルは「I Rise」と言います。
レコーディングが終了してから、何度も音源を聴いたり、収録曲にまつわる文章を書いたり、マネージャーのまゆみんと映像作家の亜美ちゃんとでこれからの展開について考えたり、とにかく忙しなく楽しい時間を過ごしている。
それでも、ずーっと決まらなかったアルバムタイトルは弊社代表の一言からヒント(というかほぼほぼ答え)を得た。
とある日のジムのロッカールームにて。
「なぁなぁ代表、アルバムタイトル決まらんねん」と僕。
「候補はあるん?」
嫌な顔一つせず話題に乗っかってくれる優しい代表。
「The Long and Gifted Daysとか。」
「長い!」
「ちょっと案出してみてよ」
ワガママで甘ったれた従業員である。
「えーっと、ライズはどう?」
「ライス?国務長官?」
「ライズ。意味なんやっけ」
「日の出!」
ジムの帰り道には「I Rise」という言葉が頭の中を占めていた。
自分自身のために2020年の架空の日記を作ったけれど、一枚を通して聴いた時に物語性があるな、と客観的に思えたのである。
「変化の兆し」で世界が変わる音を聴いた主人公は「2020、渦中」で混沌とした世の中と向き合おうとする。「3.25」で生命の尊さを思い知り、「斜陽」で歪みきった愛情を知ってしまう。「ハロー・ストレンジャー」でたまらなく誰かの役に立ちたくなって、「6.15」で一人で生きる覚悟をする。
エンドロールの「寸劇」では、自らの人生を振り返る。出会いも別れもたくさんあった。経験は糧にも鎖にもなり、この舞台は悲劇にも喜劇にもなり得る。そして、選ぶ。「喜劇を生きる」と。
何度でも立ち上がり、何度でも愛する。
「I Rise」。
これ以上のタイトルはない。
来年は吉田師匠にアレンジして頂いた曲たちを発表したいと考えている。
それとは別に弾き語りアルバムも出したい。
「I Rise」が完成してからというもの、「トリロジー(三部作)」という発想が頭を離れない。まだ描き切れていない。もう少し欲張りたい。
何せ、ここ15年で書いた曲は200近くあるものだから、次回はテーマありきで曲たちを並べてアルバムを作りたい。
未来予想図を描いたって、どうせ思ったようにはいかない。
それは常におもしろい生活に繋がるし、そうと信じたい。
長々と失礼しました。
それではお聴きくださいませ。
山田喜大のアルバム「I Rise」!
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山田喜大 1st album 『I Rise』
1.変化の兆し
2020、渦中
3.25
4.斜陽
5.ハロー・ストレンジャー
6.15
7.寸劇
I Rise by 山田喜大アルバム • 2023年 • 7曲 • 31分linkco.re
2023年11月9日〜
各種サブスクリプションサービスにて配信中
『変化の兆し』Music Video
https://youtu.be/AUOXiSS40w8?si=OtEcpKXTrQGOByZk
Director 杉澤亜美