【hint.454】とてもあたたかい循環だと思います
今朝は、この本が目についたので、気になるひとまとまりを探してみました。
1970年代になって、心理学者のミハイ・チクセントミハイが「フロー」という概念を提唱します。
チクセントミハイは心理学者として、「幸福」をテーマに研究していました。
チクセントミハイは、「フローとは、全人的に行為に没入しているときに人が感じる包括的感覚である」と定義しました。
これは幸福の研究にとって、大発見でした。というのも、古代ギリシャ以来、幸福といえば「快楽」か「意味」のどちらかだったからです。
「快楽」は、いちばんわかりやすい幸福の要素です。大好きなアーティストのコンサートに行く、ずっと憧れていたブランド服を手に入れる。そういったLike(好き)やWant(欲しい)と呼ばれる感覚です。
「意味」は、世のため人のためになることに幸せを感じることです。面白いのは、意味に幸せを感じる人は、別にそこに快楽がなくてもいいのです。たとえば決して楽しい仕事でなくても、意味を感じられたらがんばれるタイプの人はそうだといえます。
じつに2000年もの長きにわたって、幸せには2種類しかないと思われてきました。しかし、そこに突如として現れたのがフローです。その意味ではフローは、人類にとって革命的な「幸せの定義の拡張」だったといえます。
(いずれの引用も、「『仕事はうかつに始めるな』著:石川 善樹 プレジデント社 2017年3月1日出版」より)
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僕はふだん、「アドラー心理学(個人心理学)」によく触れています。
そこで語られる言葉づかいで、「幸福」というものを考えることが多いのではないかと思います。
そこでは、「対人関係、人との関わりによって幸福感は得られる」とか、「ありのままの自分を受け容れられている、好きでいられている時に人は幸せを感じる」とか、「人は、自分が誰かの役に立っていると感じられるときに幸せを感じる」とか、「あぁ、わたし、ここにいてもいいんだ、という感覚を味わえる時に人は幸せを感じられる」とか、そういった表現がよくされます。
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今朝の一冊には、「快楽」「意味」「フロー」という言葉づかいで、幸福の要素が語られていました。これは新鮮でした。
そして、この“分けかた”もわかりやすいし、便利そうだなと思いました。
個人的には、とくに、幸福の要素としての「意味」というところにいちばん興味を惹かれました。
「意味」は、世のため人のためになることに幸せを感じることです。面白いのは、意味に幸せを感じる人は、別にそこに快楽がなくてもいいのです。たとえば決して楽しい仕事でなくても、意味を感じられたらがんばれるタイプの人はそうだといえます。
上でも引用したこの部分、なんだか自分の肌感覚としてわかるような気がしました。
もはや、僕の今いるその状況に「意味」を見出せた瞬間に、“いい気分”になってしまうので、僕はこれまでそれを、もしかしたら「快楽」だと感じていたのかもしれないなと、この文章に触れて感じました。
この“分けかた”、説明の流れ自体には、とくに正解・不正解はないのでしょうけれど。いまの僕としては、こんな風に感じたなぁって。
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そこにある人やモノたちがこれまで歩んできた物語、「ライフストーリー」に触れることを僕が好んでいるのは、そこにひとつの「意味」を感じるから、とも言えるんでしょうね。
誰かがそこに「意味」を見出だし、「幸福感」をともなってなにかしらの活動をする。
その「意味」や「幸福感」に触れたまた別の誰かが、その人にとっての「意味」づけをして走り出す。
とてもあたたかい循環だと思います。
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「フロー」にフォーカスを当てた文章に触れましたが、今朝の僕にとっては、少し違うところに「意味」を感じたようでした。
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今日のあなたにも、たくさんの元気になる瞬間がありますように。