勾留中に亡くなって15年が経過していた
ぼくは、高齢者の孤独死を心配し
定期的に母の住む場所へ足を運んでいる。
あの Bamboo Housesもここにある。
「そういえば命日だ」
と思いその場所にゆっくりとゆっくりと
忍び込んでみた。
現在も竹の壁が残されていて
その下にはボロボロになったリュックが寄りかかっていた。
リュックは大麻栽培の為山に入るとき
肥料やスコップを入れていたものだと
ぼくは知っていた。
耳をすますと
南南西の風に乗ってかすかに太鼓の演奏が聴こえる。
父の大麻仲間の演奏だろうか。
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