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【読書メモ】演技と演出のレッスン ─ 魅力的な俳優になるために
1.ひとことメモ
『演技と演出のレッスン ─ 魅力的な俳優になるために』を読んだ。
(参考書籍)
魅力的な俳優を目指す人向けに、表現力を豊かにするレッスンが記された一冊。
俳優のスキルは人生のどの場面にも役立つなと感じ、
・俳優は技術職
・タイプでは無いけどすてきを目指す
・演技にブレーキをかける自意識を俯瞰してコントロールする。
・悩むと考えるは別だと認識する
・演技はスポーツと同じで場数を踏むことで上達する
・表現することを楽しむ
あたりが印象的。
人前で自分をどう見せるか、どう信頼を得るかを学べるため、人生における表現力を磨きたい人におすすめ。
2.抜書き(引用)
「俳優という仕事の一番大切なことが、「お気に入りになること」なら、俳優という職業に誇りを持てなくなります。そうではなくて、恋愛に例えるのなら、「あの人は、私のタイプではないけれど、素敵だと思う」とか「私の好みではないけれど、認めてしまう」という存在になることが重要だと僕は思っているのです。」
「「技術」に裏打ちされた演技力を持つことは、そうなる可能性を高めることの一つです。「技術」のある俳優は、「タイプではないけれど、素敵」という存在になれると思うのです。」
「自意識は、常にあなたの演技にブレーキをかけます。感情が自然に動くこと、身体が楽に動くこと、それらを自意識は阻害します。」
「自意識は失くすことはできません。ただ、自意識の力を弱め、コントロールし、味方にすることは可能です。前ではなく、後ろに回って、温かく見守るように自意識を変えるのです」
「すべての演技は、精神的な正当性がなければならない。それは、論理的で首尾一貫していて、リアルなものである。これは、最も強力な心理的テクニックである魔法の「もし」によって創造される。」
「よく、「演技が上手くなるためにはどうしたらいいですか?」と質問を受けます。この本以外のことをしゃべるとすると、「場数を踏むこと」です。」
「迷ったら、とにかく「場数を踏む」ことをおすすめします。」
「演技をする時に一番大切なことは、どんなに悲しいシーンでも、表現することを心の奥底で楽しむことだと僕は思っています。「ああ、それ分かる」とあなたが今思ったとしたら、あなたはもうかなり演技をしている人です。」