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【読書メモ】ロジカル・シンキング Best solution
1.ひとことメモ
「論理的思考」を鍛え上げてくれる本。
わかりやすく、論理的にメッセージを伝えるためのポイントが凝縮されています。
・論理的に思考を整理する武器は「MECE」と「so what?/why so?」
・論理的に構成する武器は「並列型」と「解説型」
・「MECE」を身につけるには、切り口の種類を覚える。
・「so what?/why so?」を身につけるには、「要するに?」を考える癖をつける。
・ロジカル・コミュニケーションの目的は、相手が知りたいことを伝えて、こちらが求める反応を引き出すこと
・「課題」「答え」「相手に期待する反応」の3点セットがメッセージ
論理的思考能力を高めたい方はぜひ。
2.抜書き(引用)
「ロジカル・コミュニケーションとは言葉は少々厳めしいが、要は「論理的なメッセージを伝えることによって、相手を説得して、自分の思うような反応を相手から引き出す」ことだ。」
「人に何かを伝えるときには、自分の言いたいことをどうまとめようか、どう話そうか、どう書こうか、などと考える前に、必ず課題(テーマ)と相手に期待する反応を確認しよう」
「論理とは、結論と根拠、もしくは結論とその方法という複数の要素が、結論を頂点に、縦方向にはSo What?/Why So?の関係で階層をなし、また横方向にはMECEに関係づけられたものである。」
「人は「私がいま言いたいこと、言うべきことは何だろう」と考える。まずはこれを改めよう。正しいアプローチは「自分がいま、相手に答えるべき『課題(テーマ)』は何だろう」と自間自答することだ。すると自然に、「その『課題(テーマ)』に対する自分の答えは何だろう」という問いに行き着く」
「ビジネスにおいて課題の答えとして備えるべき要素は、課題によって異なるものではない。答えの要素はたった3つだ。それは、「私の答えを一言で申し上げれば、要するに......」といって説明する答えの核の部分である「結論」、そしてなぜその結論なのか、結論の妥当性を説明する「根拠」、さらにその結論がアクションである場合には、それをどうやって実行するのかを説明する「方法」だ。」
「結論は「課題の答えの要約」であって、「自分の言いたいことの要約」ではない。」
「あなたが持つ多くの情報や分析結果をすべて組み入れて、壮大な論理を構成することに意味はない。コンパクトにまとめられた論理構成で相手を説得できるなら、相手にとっても理解する情報量が少なく、これほどよいことはない。」
「「論理的にメッセージを構成する力は、訓練の量と比例してついていく」と確信している。」
「ロジカル・コミュニケーションの力量は、訓練の賜であり、本書で紹介したアプローチは訓練すれば必ず使いこなせ、アウトプットにも再現性があるという点で、「技術」だと考えてい
る。」
「技術は、慣れなければ使いこなせない。はじめは違和感があるだろうが論理パターンという道具立てを使い続けて、結論を頂点に、複数の要素を縦(So What?/Why So? )・横(MECE)の法則で構造化できるように癖をつけよう。」