
【読書メモ】働く君に贈る25の言葉
1.ひとことメモ
『働く君に贈る25の言葉』を読んだ。
元東レ経営研究所社長の佐々木常夫さんが、働くことや人生についてのアドバイスをまとめた一冊。
単なる苦労話や成功自慢ではなく、読者の悩みに寄り添いながら、
現実的なアドバイスを提供する点が印象的。
・欲はやがて磨かれ、志となること。
・失敗した時ほど一歩踏み込む大切さ。
・「それでもなお」という言葉で、自分を磨き続ける
といったあたりは心に留めておきたいなと。
社会人の心構えから働き方、家庭生活の大切さを実体験から語る著者の言葉は、仕事と生活の悩みに響きます。
新社会人や、転職やキャリアの迷いを抱える人におすすめです。
2.抜書き(引用)
「目の前の仕事を一つひとつ、自分なりの工夫を加えながらやり続けるなかで私は成長していきました。その後、いくつも大きな仕事を手がけることができましたが、それは「目の前の仕事を一生懸命やる」ことの延長線上にあったのです。」
「志をもって、成長角度をできる限り上げるように努力してほしい。その最大のチャンスは 20 ~ 30代前半です。この時期をどう過ごすかで、君の仕事人生はおおかた決まるのです。」
「 最初に、君に言っておきたいことがあります。 君は、クレームを指摘されたことを感謝したほうがいい。 なぜなら、多くの人はなかなか怒ったりしないからです。怒るということは大きなエネルギーを消耗します。それに、後味だって悪い。できることなら、怒らずに済ませたいと思っているのです。」
「あえて制約を求めなさい。 人は、制約があるから成長するのです。」
「かつて、私を「手抜きの佐々木」と称した上司がいましたが、私はこれを〝褒め言葉〟として受け取っています。仕事は結果を出すことが目的です。丁寧にやることが目的ではありません。しかるべきところでは、手を抜くべきなのです。 ただし、手を抜くところを間違えてはなりません。」
「まず何より「真摯である」ことです。会社に着いたらきちんと挨拶をする。自分に与えられた仕事は、責任をもって誠実に遂行する。上司からの指示がよく理解できなかったら丁寧に確認する。仕事でミスをしたら関係する人にきちんと謝る。そうした真摯な行動をとることが周囲の人たちとの信頼関係を築き上げる最短の道」
「クレーム対応は苦労を伴います。通常業務をストップさせて、クレーム対応に飛び回らなければならない。相手先に行って、頭を下げなければならない。社内での後始末もなかなか骨が折れるものです。 しかし、ここで誠意を込めた対応ができれば、相手の方との信頼関係を一気に築くことができます。雨降って地固まるとはこのことです。」
「クレームを恐れてばかりではいけないのです。ところが、問題が発生したときに、相手の懐に飛び込むことを躊躇してしまう人がいます。これは、実にもったいない。」
「失敗をしたときこそ、相手に向かって一歩を踏み出す勇気をもつべきなのです。それが君のためでもあるし、実は、相手のためでもあるのです。」
「仕事はやってみなければわかりません。どんな仕事にも面白いところもあれば、面白くないところもあります。とにかく、目の前にある仕事を運命だと引き受けて、力を尽くせば、必ずそれなりに道が拓かれると思います。」
「実際のところ、私は会社なんてどこに行っても似たようなものだと思っています。どんな仕事にも面白いところもあれば、面白くないところもある。むしろ、どの仕事に就いたかということよりも、仕事にどう向き合うかのほうが大事なのです。」