Midjourney◆基本パラメータをパグを使って解説してみた話
今回の記事では、基本的なパラメータについて解説します。
見本画像を生成しながら解説したいと思います。
基本パラメータ
アスペクト比(Aspect Ratios)
--aspect または --ar:生成する画像のアスペクト比(縦横比)を変更します。アスペクト比を指定することで、同じプロンプトでも画像の構成が変わるので、いろいろ試してみてください。
今回は、fishing cute pugsというプロンプトで試してみました。
◆ --ar 1:1 【Square】
※真四角です。真四角に収まるような画像になることが多いです。プロフィールアイコンや企業ロゴなどに適しています。
◆ --ar 3:4 【Portrait】
※ポートレートという言葉通り、ポートレート風になりました。
一番バランスの取れたアスペクト比なので、デフォルト設定(後述)はこれにしている方も多いと思います。
◆ --ar 4:3 【Landscape】
◆ --ar 2:1
◆ --ar 1:2
それぞれの縦横比に合う構図にしてくれるのがAIのすごいところですね。
ここで構図がイマイチ気に入らなくても、編集機能で構図や縦横比を生成後に変更することもできます。
【デフォルト設定について】
デフォルト設定については、画像生成画面のプロンプトを入れる画面から設定ができます。赤丸部分をクリックしてください。
すると、このような画面になり(下記赤丸部分から)イメージサイズが設定できます。
ポートレートをよく使う方が、毎回アスペクト比を入力するのは手間だと思います。こちらであらかじめデフォルト値を設定することで、手間が省けます。
カオス(Chaos)
--chaos <0〜100の数値>:結果のバリエーションを変更します。値が高いほど、よりユニークで予想外の結果が生成されます。
生成される画像の「予測不能さ」や「バリエーション」をコントロールするためのパラメータです。この値を調整することで、生成される画像のクリエイティビティやランダムさを高めたり、逆に一定の範囲内に抑えたりすることができます。斬新なアイディアをみたい時に使うのに有効です。
chao値を100に設定すると、コンセプトから大きく逸れることもあるため、個人的にはあまり100を使わないのですが、画像に変化や個性を加えたい場合には良いと思います。
また、chaos10前後から少しずつ上げていき、新しいインスピレーションをもらうという方法も良い結果が得られる可能性が高いと思います。
キャラクターリファレンス(Character Reference)
プロンプト内で画像を使用して、同じキャラクターを異なるシチュエーションで描いた画像を作成します。
Discord版では、テキストプロンプトの後に「–- cref+画像URL」で生成できます。
Web版では、プロンプト入力個所に使用したいキャラクターの画像をドラッグ&ドロップで枠内に持っていき、マウスのカーソルを画像上にあてた後、人マークをクリックします。
強度については、「-- cw」でコントロール可能です。
-- cw 0:顔のみを反映
-- cw 100:キャラクター全体を反映
イメージウェイト(Image Weight)
--iw <0〜3>:画像プロンプトの重みをテキストの重みに対して設定します。デフォルト値は1です。
ネガティブプロンプト(No)
--no:ネガティブプロンプト。
例:--no plants は画像から植物を除外しようとします。
動物だけの画像にしたいとき --no humanとしたり、色味を調整したいときに --no blackなどと加えたり、できます。
クオリティ(Quality)
--quality <.25, .5, 1> または --q <.25, .5, 1>:レンダリングの品質にかける時間を設定します。デフォルトは1です。値が高いほどGPUを多く使用し、低いほど少なくなります。
ウィアード(Weird)
--weird <0〜3000の数値>:実験的な--weirdパラメーターを使って、珍しい美的スタイルを探索します。言葉の意味の通り、ちょっと奇妙な画像になります。
下記は、ピザの変な家を生成したくて、--weird 3000で生成しました。
シード(Seed)
--seed <0〜4294967295の整数>:Midjourneyボットが画像生成を始める際に、シード番号で視覚的なノイズ(テレビの静電気のようなもの)を作成します。同じシード番号とプロンプトを使うと、似た画像が生成されます。
seed機能を使って、同じキャラクターの別バージョンの画像を生成することができます。
ストップ(Stop)
--stop <10〜100の整数>:プロセスの途中でジョブを停止します。早い段階で停止すると、ぼやけた、詳細が少ない結果が生成されます。
スタイル(Style)
--style <raw>:バージョンを切り替えます。--style <4a, 4b, 4c> はバージョン4の異なるスタイル間を切り替えます。--style <cute, expressive, original, scenic> はNiji Model バージョン5のスタイル間を切り替えます。
スタイルリファレンス(Style Reference)
スタイルリファレンス機能は、ある画像スタイルをもとに新しい画像を生成するためのものです。URLもしくは参照画像を指定することで、特定のイラストのタッチやテイストを参照して新しい作品が作成できます。
具体的には、以下のような使い方ができます:
参照画像の指定:
URLや自分がアップロードした画像を指定することで、その画像のスタイルや雰囲気を新しく生成する画像に反映させることができます。例えば、特定のアーティストの作風や既存の画像や自社のブランドカラーなど、統一感のある画像を作りたいときに便利です。
複数の参照画像:
最大3枚までの画像を参照することができ、複数のスタイルをミックスしたり、どの画像をどれだけ参照するかの「重み付け」を設定することも可能です。これにより、カスタマイズ性の高い生成ができます。
参照の強度:
参照画像のスタイルがどの程度反映されるかも設定でき、強度を調整することで、元画像に忠実な結果から、軽くタッチを取り入れる程度の生成まで自由にコントロールできます。
また、--srefにはランダム機能もあって、--srefに付与されたスタイルナンバーがランダムで出てきます。
ちなみに--srefは、一つ一つのスタイルに重みづけをすることができます。
例えば、ABCの3つのスタイルを混ぜ混ぜにする場合でも、ABCのスタイルを均等に反映させるのではなく、反映する重みを指定できます。
下記のように、randomの後に「::5」というように重みを付けます。
これを例に取ると、A画像は20%、B画像は30%、C画像は50%、と参照の比率を変えられます。
ramdom機能については、新しいスタイルと出会える機会になりますので、ぜひ試してみてください!
スタイライズ(Stylize)
--stylize <数値> または --s <数値>:Midjourneyのデフォルトスタイルの強さを調整します。
スタイライズ(Stylize)値は、Midjourneyが生成する画像に対して、どの程度芸術的・抽象的なスタイルが強調されるかを調整するために使用されます。この値を変更することで、画像の仕上がりが指示にどれだけ忠実であるか、またはMidjourney独自のスタイルがどれだけ加わるかをコントロールできます。
具体的には、以下のように調整が可能です:
低い値(例えば、--stylize 0):指示に忠実な画像が生成され、Midjourneyの独自のスタイルがあまり反映されません。よりリアルな表現やプロンプトに忠実な結果が欲しい時に有効です。
デフォルトの値(--stylize 100):Midjourneyのスタイルが程よく反映され、指示とスタイルのバランスが取れた画像が生成されます。デフォルトになるだけあって、多くの状況ではこの値がバランスがとれています。
高い値(例えば、--stylize 1000):Midjourneyのスタイルがかなり強く適用され、抽象的なところや芸術的要素が大幅に増加します。結果として、プロンプトから少し外れたアーティスティックな作品が得られることも多いです。
タイル(Tile)
--tile:繰り返し使用できるシームレスなパターンの画像を生成します。
シームレスなので、合わせてみました!
可愛い…笑
ターボモード(Turbo)
--turbo:現在の設定を無視して、1回のジョブをターボモードで実行します。
ファストモード(Fast)
現在の設定を無視して、1回のジョブをファストモードで実行します。
リラックスモード(Relax)
--relax:現在の設定を無視して、1回のジョブをリラックスモードで実行します。
いかがでしょうか。
どなたかのAI画像生成の参考になれば嬉しいです✨
この度は、私の画像やプロンプトに興味を持ってくださり、ありがとうございます。