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高鳴りと憂慮

あらゆる物事の不便さを排除して圧倒的な利便性を享受し続けた結果、本来の骨子の理解や、受け取るべき理念の入る余地が失われていくとしたら、それは進歩と言えるのかな。

様々な技術の発展を横目に、自身の想像力の乏しさに辟易してしまう時がある。
小学生の頃にPS2を初めてプレイした時や、幼少期トイストーリーを初めて観た時、これ以上の映像の進化は無いでしょと本気で思っていた。




さんざめく夏の暑さもいよいよ佳境かな。残暑でざんしょ。
SNSは真面目にやるもんじゃない。と親戚のおばあちゃんから教えてもらった僕ですが、最近SNSをぼんやり眺めていると、世代間や性別間の分断を煽るような言論がしばしば目に飛び込んでくる。それらを見て自分自身の価値観が少しでもなびいてしまう瞬間があるのが厄介だ。

どこかの誰かが捨てるように吐いた言葉の残滓が、自分の体内に滞り、ネガティブな考えを募らせる受け皿になってしまうような日々が続いたとしても、営みの中に救いはある。実際に会って言葉を交わす友人や家族。それら愛する人たち。

誰かのせいにすることがイヤに長けてしまった浅はかで疎ましい心に、人の暖かさはよく沁みる。空気が滞留して澱んでしまった部屋の窓を開け放し、そこから入り込む風のように。



曲を世に放つ時はいつだって夢を見ている。THE JIVESの頃からそれは変わらない。
やがて大きな翼となり、臨んだことのない大空大海を見せてくれると信じて。

2024年9月18日(水) リリース
HEYLODY 2nd single "HARD TO  SAY"

今作は完全DIY制作。ジャケの花は黄色の水仙。録りからレコーディングからMIX&マスタリングまでぜーんぶ。僕の中のテーマに沿いながら作った。1、2年前に考えていたようなことがやっとこ芽吹いた感覚。やれるもんだね。

バンドが停滞していた頃にひっそりと培い続けた諸々が、ここにきて役に立って外に出せる。

ちょっぴり甘酸っぱい、聴いた方の日常に色を足せるような、そんな曲になればいいな。

ここまで読んでる奇特な方は、曲がリリースされたらまず3人以上に勧めてね。

ヤマダコウヘイ

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