音楽をわかりやすくするということ
音楽をわかりやすくするということは、すなわち、言葉にできるかどうかにかかわっている。
本来、音楽は言葉にできないものだとわかっていながら、言葉にせざるを得ないというところに落とし所を見出してしまう。
わかりやすさは、メディアの発達、「一般大衆」の勃興にともなって、ますます求められるようになってはいないか。
わかりにくいものを、わかりにくいものとして受け入れることはなかなかできないかもしれない。というのは、人々はわかろうとするからであり、わかるためには、言語化しがちであるからである。