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クリスティアン・ボルタンスキの死にどう向き合うのか

クリスティアン・ボルタンスキの作家としてのテーマは、死、記憶、喪失だった。

上掲の作品は、新聞の死亡告知欄に掲載された顔写真をならべたものだ。

ボルタンスキは、いわば、「負」の事象をテーマにすることで普遍的な内容を持つ作品をつくり、受け手の共感を喚起した。

では、その死とどう向き合うのか。

ボルタンスキの作品を回顧することは、作品にこめられた「死」「記憶」「喪失」をよみがえらせることになり、作家自身の「死」や「記憶」を見つめることになるだろう。

そうして、受け手は「死」「喪失」についての記憶を深めるに違いない。

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