おかしなガムボール
幼稚園の頃、毎朝父親を見送るために近所のファミリーマートまで母親と一緒に行っていた記憶がある。
そのときに父親から10円玉をもらう。
ファミリーマートにあるカラフルなガムを回してその場で口へ運ぶのが毎朝の日課だった。
父親が見えなくなる前に飲んでしまう甘くて美味しいガム。
大きくて切ないノスタルジックな味。
明日は次男の七五三なので、 ふとこんなことを思い出したのさ。
長男も含め、 彼らは私と同じように「父親と味覚」として認識するものがなにかあるのかなあ、と考えた。
まあ、別になくてもいいんだけど。
なんだろう、あって欲しいな。
銭湯上がりに飲むミルクティーとか。
休みの日の昼に作るチャーハンとか。
あと、なんだ?
こんなもんか。
これからもなにか「父親と味覚」になるものをたくさん作っていきたいな。
別になくてもいいんだけど。
大人になってもたまには思い出して欲しいってことだね。
そう、私の父親は私が38歳になるその日に、、、
1級船舶の免許を取ってた。
ちょー元気。
まあ、長生きしてほしいね。
今でもファミリーマートにこのガムがあるとつい買ってしまう。
おかしなガムボール。
そういうこと。
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