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ゴジラ-1.0 ネタバレ感想

ども、山田です。

突然ですが、皆さんゴジラは好きですか?

私は大好きです。
年代的にはVSシリーズの世代ですね。映画館で初めて観たのは「ゴジラVSスペースゴジラ」でしたが、当時の金曜ロードショーとかでやっていたゴジラ映画を録画しては毎日観ていました。
そこから「VSデストロイア」「モスラ3部作」「ガメラ3部作」など経験したものの、一旦怪獣特撮からは離れてしまいます。年齢的なものだったんでしょうか。
その後「シン・ゴジラ」から戻って来まして、視聴していなかったミレニアムシリーズを一通り視聴し現在に至る感じです。
ちなみにアニゴジとS.Pは未視聴です。なんか刺さらなかった…

そんなこんなで観てきましたよ最新作のゴジラを。


【作品概要】

ゴジラ-1.0

監督 山崎貴
脚本 山崎貴
出演 神木隆之介(敷島浩一/元特攻兵)
   波辺美波(大石典子/敷島の同居人)
   青木崇高(橘宗作/元整備兵)
   吉岡秀隆(野田健治/元海軍技術者)
   安藤サクラ(太田澄子/敷島の隣人)
   佐々木蔵之介(秋津淸治/新生丸艦長)
   山田裕貴(水島四郎/新生丸乗員)
上映時間 125分

あらすじ

第二次世界大戦末期の1945年。敷島浩一の乗る零戦が特攻へ向かう途中で故障し、大戸島の守備隊基地に着陸する。その日の夜、基地を島の伝説で語り継がれる生物「呉爾羅(ゴジラ)」が襲撃する。敷島は整備兵の橘宗作からゴジラを零戦に装着されている20ミリ砲で撃つように進言されるが、恐怖で撃つことができずにいたため、敷島と橘を遺して整備兵たちは全員ゴジラに襲われて死亡する。
同年冬、東京へと帰ってきた敷島は隣家に住む太田澄子から空襲によって両親が亡くなったことを伝えられる。そして、敷島は空襲の最中に赤ん坊の明子を託された大石典子と闇市で出会い、成り行きで共同生活を始める。敷島は米軍が戦争中に残した機雷の撤去作業の仕事に就き、新生丸艇長の秋津淸治、元技術士官の野田健治、乗組員の水島四郎と出会う。一方で典子も自立するために銀座で働くことを決める。
敷島たちはゴジラを新生丸で足止めしろという命令を受け、体高50メートルへと変貌したゴジラに機銃や機雷で応戦するが効果はなかった。そして、シンガポールから帰ってきた接収艦の重巡洋艦「高雄」も砲弾で応戦するが、ゴジラの吐いた熱線によって高雄は海の藻屑となる。
翌朝、東京へと襲撃してきたゴジラは東京湾から品川を経由して、典子が働いていた銀座へと向かう。敷島は典子の救出へと向かい、ともに逃げるが、ゴジラの放出した熱線のエネルギーによる爆風から敷島を庇ったことで吹き飛ばされてしまう。壊滅的な被害を受けた日本であったが、ソ連軍を刺激する恐れがあることから駐留連合国軍は軍事行動を避けていたため、独自の軍隊を持たない日本は民間人のみでゴジラに立ち向かうこととなった。
※Wikipediaより参照 


【感想】放射熱線の迫力は絶賛

今回のゴジラは、大戸島の伝説の生物であるゴジラが米軍の核実験の影響を受けて巨大化と異常進化した存在として描かれています。
そんなゴジラの熱線ですが、VS~ミレニアムのようなビーム状でありながら、着弾時に大爆発を起こすというとんでもない破壊力となっていまして、歴代ゴジラの中でも攻撃範囲が格段に優れています。
その代わり、ゴジラ自体にかかる負担も少なくなく、表面からもわかるくらいに身体が焼けてしまうので、再生するまで次射できない欠点もあるようです。
熱線のチャージも背ビレが発光するのは歴代を踏襲していますが、発光するだけではなく背ビレが盛り上がるんですよね。その描写がまぁカッコ良い。
背ビレが発光し始めたらもう撃つんだろ?というのがわかりきっているのにコイツはこの後なにをするつもりなんだ?ってワクワクさせる演出でしたね。その場にいたら逃げなきゃいけないのに足を止めてその光景を目に焼き付けるんだろうなって思ってしまいました。
その後の着弾からの大爆発からの衝撃波で逃げるべきだったと思い返すわけですがね…

付け加えると本作のゴジラの特徴として異常進化による超再生能力が挙げられます。
飲み込んだ機雷が口内で爆発し顎の半分が消し飛んでもすぐに再生してしまいます。
これは熱線の時も同様で、自身にも反動で済まないくらいの破壊力なのに自己再生能力でカバーするわけです。なんというゴリ押し。でも嫌いじゃない。


【感想】語らないわけにはいかない「監督」の不安

本作が発表されるにあたりどうしても不安点がありました。
それは、「監督が山崎貴」という事です。
というのも、個人的に山崎監督の作る作品ってあんま刺さんないんですよね…
VFX技術にすごいものがあるのはわかるんですが、いつも脚本が足を引っ張るんですよ。1作で完結させないで中途半端に終わらせるところとか、原作改変して生かすも殺すも監督次第なところとか。(ヤマトはまぁひどかった)


【感想】やっぱり蛇足な人間ドラマ

そんなこんなで封を開けてみたんですが、ヘタレ主人公にずっとイライラしてました。覚悟を決めるのが全て遅い。
大切なことを伝えようとしたその日にヒロインがゴジラの犠牲になるし、ゴジラ迎撃作戦を発案した時も仲間の中で最後までうじうじしてます。決意固めてからの行動は素晴らしかったんだけどね。

で、米軍に徴収されていなかった震電のパイロットを任され、その整備のために因縁のあるけど凄腕?の整備士を探し出して説得して整備を任すのです。
で、その整備士から爆弾の投下レバーの説明を受けているところでシーンが閉じ、ゴジラを迎撃しつつ震電で特攻するシーンで再び投下レバーが出てくるのですが、倉庫でレバーの説明を受けていた時に実は脱出レバーも説明されていて、整備士から「生きて帰ってこい」と言われていたことが明かされるのですが、このシーンにすごく違和感を覚えまして。
その時点で主人公が特攻する気満々だったのは見抜かれていたので、そんな主人公に脱出レバーの話をしたところでそれを引くとは思えなかったんです。
なので、この整備士のくだりとしては、「投下レバーが実は脱出レバーになっていて、意図せず生き残るようになっていた」ほうがスッキリするしそうなるだろうと思っていたんです。
そしたら思ったより普通の話で拍子抜けしたといいますか、いつものパターンだなぁとガックリしてしまいました。

その後も実は5体満足かすり傷程度で爆風から生存していたヒロインの首筋からチラ見したなんかG細胞っぽいやつとか、そもそも生きていた電報のくだり(てっきり子どもの親が見つかったのかと思っていました)も含めて、なんかこうなるだろうなと観ながら想像していたことがことごとく違ってて、こんなに合わないものか…と思ってしまいました。


総じて、80/100点の映画でした。

ゴジラ 100点
熱線  300点
脚本   -320点
こんな感じです。

色々文句は言いましたが、とにかくゴジラを観に行く映画ですから、ゴジラを楽しんでいけば良いと思います。
出来れば配信を待たず劇場であの迫力を体感してもらいたい映画ですね。
ではまた。

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