コヴェナント 約束の救出 ネタバレ感想
ども、山田です。
昨年から予告で見かけていた気になっていた作品を観てきました。
作品概要
コヴェナント 約束の救出
監督 ガイ・リッチー(シャーロックホームズ、キャッシュトラック)
脚本 ガイ・リッチー
出演 ジェイク・ギレンホール(ジョン・キンリ―軍曹/米兵)
ダール・サリム(アーメッド/地元の通訳)
上映時間 123分
あらすじ
2018年、アフガニスタン紛争に派遣されていたアメリカ陸軍のジョン・キンリー軍曹は、最後の任務で部隊が壊滅するが、キンリーは同行した現地通訳のアーメッドに助けられる。
アメリカに帰還したキンリーはアーメッドが自身を助けたせいでタリバンに狙われている事を知り、自らアフガニスタンに戻り彼を救出しようと奔走する。
※Wikipediaより引用
【感想】漢と漢の約束の物語
ざっくり言うとあらすじの通りでして、ただ、通訳のアーメッドがどうしてそこまでして米兵を助けたかと言いますと、アメリカに雇われた地元の通訳はその後アメリカへの移住ビザの発行が約束されていたんですね。
ですが、あまり信じられていない地元通訳が一人帰還したところで裏切り者のレッテル貼られるのはわかりきっているので、生き証人と米兵を連れて帰ったという戦果が必要だったわけです。
そうして負傷しながらも帰還し、帰国したキンリ―でしたが現地に残してきたアーメッドが気になって仕方ない様子で調べてみるとアーメッドの移住ビザが発行されていないことを知って激昂するのですが役人からは通常の手続きに従っていると言われ何もできず悶々としています。
出来ることならアーメッドを助けに行きたいですが、家族に心配はかけられないと悩めるキンリ―に妻が一喝するのです。行ってこい!!と。
しかし先般の脱出でタリバンから指名手配されているキンリ―が通常の手段で探しに行くのは困難なので、偽名で潜入。偽名ですからすべてのコネが使えず予定していた支援も受けられず単独ミッションを行う事になるのです。
無事にアーメッドと合流できたものの、タリバンに見つかり絶体絶命の中、キンリ―の正体を知った支援部隊が急行してタリバンを一掃、めでたしめでたし。
こんな感じなんですが、いろんな登場人物が出てくるものの、基本的にはキンリ―とアーメッドの2人のお話なのでストーリーがとてもわかりやすかったです。
キンリ―以外の米兵はあまり気にしないで良いレベルです。すぐ死ぬし。
再び戦場に行くことに躊躇している夫に対して背中を押してくれる奥さん、素敵だなと思いました。
【感想】感動話に隠された痛烈な政府批判
パッと見たときに恩を恩で返す友情物語として映るのですが、その裏側としては、自力帰還できない米兵を帰還させた地元兵ということで、これが米兵同士なら勲章ものでしょうしそうでなくても評価するべき自由だと思うます。
しかしながら米政府はアーメッドを特別扱いしないどころか、タリバンの行動に泥を塗ったとして指名手配された彼を保護する事もせずに放置するのです。
アーメッドの命を賭けた行動に対して称賛するべき行動ではないですね。
結局現場判断で窮地に陥ったキンリ―とアーメッドを救出し、キンリ―が強引に動いて確保した移住ビザを渡して映画は終わるのですが、ここまでの流れで米政府の動きが機械的で感情が全く表現されないんですよね。
結果的に国の為に働いた人に報いない姿勢として描かれているので、政府への不満を表現するメッセージ性の強い作品だと感じました。
総じて、70点の評価です。
しかしジェイク・ギレンホールってどんな役でもできますね。
初めて知ったのは「デイ・アフター・トゥモロー」でしたが、きゃしゃなクイズ少年がこんなガチムチ軍人になっちゃうんだから、すごいもんです。
ではまた。