RPGの金字塔を災いの中心から語ってみる?
需要無視シリーズ
今回も懐かしのレトロゲームからウィザードリィV 災禍の中心(Wizardry #5 - Heart of the Maelstrom)を記事にしたいと思います。
4つの自然の力(火・空気・水・土)の調和を司る大魔術師ゲートキーパーを救出し、元凶を創った魔術師ソーンを倒して世界を渾沌の渦から救うというシナリオです。
もし、4つの自然の力のイメージを知りたい方はおおたか静流さんの楽曲でどうぞ↓
私がプレイしたのはSFC(SNES)版(1992年)とのちにPlayStation版にリメイクされたニューエイジオブリルガミン(New Age of Llylgamyn・NAOL、2001年)です。
SFC版も末弥純原画によるグラフィック、羽田健太郎作曲によるBGM…燃える要素が詰まってましたね。(NAOLも同様)
荘厳なSFC版オープニングはGGQ様の弦楽四重奏でどうぞ↓
羽田健太郎力作のBGMはyukimatsuri様の演奏でお楽しみください↓
大幅な変更
これまでのウィザードリィシリーズから、システムが結構変更されました。
・1階層が20×20ブロックの正方形からなる定型のダンジョンを脱した
・迷宮攻略のヒントやキーアイテムを所持している多彩なノンプレイヤーキャラクター(NPC)との交渉
・武器の射程の概念の追加(弓など)
・盗賊と忍者の奇襲
・呪文の追加、削除(魔法無効化、召喚)
・宝箱のトラップも大幅に変更(凶悪化?)
・水泳能力
・鍵が掛かったドアを盗賊や忍者が開ける etc.
どちらかというと、RPGでよくある謎解き要素が高くなり、かつ、プラットフォームが高性能化(特にFCからSFC)も相まって、かなり評価が高い作品の1つだと思います。
「このヌルヌルの ヒキガエルどもめっ」
このゲームはリドル(謎解き)を忘れると攻略できません。特に、NPCとの会話は重要で、私も
さあ、よく 聞くがよい。
…
そして いよいよ 最後の対決のときを 迎えても、恐れることはない。
なぜなら 消された者も 失われはせぬから。
もし、おぬしが 彼らを その 運命から 救うために 召喚の呪文を唱えさえすれば。
の話を忘れてしまい、ソーンにマハマンをかけまくったのは、若気の至りです。もっとも、現在では攻略サイトもあるので、そんなに苦労はしないのですが…。
そして、ソーンとの戦いの場所が地下8FのN0、E0ということで、災禍の中心が実は足元(地下ダンジョンの真下)にあったというのも皮肉な話です。
もちろんオマケ
このゲームをクリアするだけなら、特に必要はないのですが、地下777階、通称・地獄のフロアがあります。もちろん、ラスボスより強いキャラが出現し、隠しルートで裏ボスも登場します。経験値も高く、ランクが高いアイテムをザクザク出すので、ゲームを長く楽しむことができました。
ともあれ
最近のRPGが全てそうだとはいいませんが、リドルを駆使した最短での攻略ルートはありながら、長く楽しむための隠しダンジョンがある…というRPGの先駆者が災禍の中心だったといってよいでしょう。
Sir-Techオリジナルシリーズなので、色々と権利関係は難しいのでしょうが、現代のプラットフォームで楽しめることを微かに期待しております。(了)
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