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ベトナム建築日記

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2018年12月の記事一覧

宿泊業と建築

ベトナムの宿泊環境をよりおもしろくできないか。 アパートやゲストハウス、Airbnbなど、宿泊したり、中期滞在する時の、体験の話。 ベトナムで短期滞在する”アパート”というと、ものすごい低価格のほとんどスラム的なローカルアパートか、巨大開発エリアの高層アパートメント群の中の一部屋、というイメージが強い。もはや休めりゃ良いという環境と、ほとんど規格化された白っぽい量産型の環境の2つ。 バックパッカーや現地採用者など、滞在費を極限まで抑えたい人間は前者に住むし、日系企業の出張者

写真の美しさ

GA HOUSES(日本の建築雑誌)の今月号で、ベトナムで弊社の元パートナーだった西澤俊理さんらとともに弊社の住宅物件がたくさん発表された。 僕の担当物件や、弊社未発表の作品も多く掲載されており、それらがさらに二川さんという超著名建築写真家(本職はGA HOUSESの編集長)の写真で載っているのだから、これはたまらん。 ---- 二川さんはベトナムに直接来越して写真を撮ってらっしゃった。 その時に僕が案内する係だったのだけども、とにかくその写真を撮るスピードには驚いた

ベトナムの台風

先週ホーチミンを襲った台風は、さりげなく40年ぶりの雨量だったそうで、空港からバイクを手で押しながら帰った僕は表彰されてもいいほどに馬鹿だったと思う。 膝まで水に浸かりながらバイクで無理やり家へ向かって出発したのだけど、浸水のためにものの1kmほどで動かなくなってしまった。 この時点でちょっと泣きそうだったけど、さらにこのバイクが借り物であることを思い出して本格的に泣きながら帰った。 車の走った横にできる波で本気で溺れかけたり、途中で遭難しかけてる黒人を救助したり、買って