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ベトナム建築日記

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2018年10月の記事一覧

ベトナムで建築をする

そもそも、このnoteを始めようと思ったきっかけは、日本語のリハビリだった。 大学院を卒業し、日本を出てベトナムの建築設計事務所:Vo Trong Nghia Architectsに勤めて四年になる。 先日、たまたま日本の出版会社と仕事をする機会をいただいたのだけど、久々に日本語で書いた自分のデスクリプション(建築の短い説明文)を改めて見返して、愕然とした。 まっっっっっったくなにを言っているのかわからない。 え?これ、僕が書いたんですか? 日本語、最近ならった?

次回、振り返る

前回、おそらくタイトルに”建築”と入れたせいか、新建築社の方からスキ(noteの中のいいね、みたいなもの)をいただいてしまい、手が震えてなかなか書き始めることができない。 noteでは、なんとなく過去のことと最近のことを交互に書こうと思う。 日記は人の創造性を誘発するとともに、日々のメンタルケアにもなるとのこと。Naverまとめに書いてあったので間違いないだろう。ベトナムでは毎日と言っていほど大小様々な面白いことが起きているので、ネタには困らなそうだ。(今日会った

Noという勇気

先日、とある我々の事務所の中でも比較的巨大なリゾートプロジェクトが止まった。 正確には、我々Vo Trong Nghia Architectsが設計として関わるのをやめた形だ。 クライアントの度重なる変更の割に一切設計料を支払わないという残虐な仕打ちに耐え、一生懸命に仕事をしていた我がチーム。 しかしとうとう、先日ボスが”この仕事…続けます?”と問い、全員が首を横に振った時、歴史が動いたのである。 仕事がストップする/キャンセルになる、ということはベトナム、ないし