アキバ冥途戦争に見る、おたく史のIF

アキバ冥途戦争ってもう一つのおたく史だと思うのよね。
具体的に言えば1980年代におたくがサブカルに対して勝利を収め、
史実より30年以上早く「おたくが金になる」と認識された世界。
ジャンルとしては歴史改変SFに近いと思っています。
たぶんアニメイトがセゾンと組み、堤清二がコミックマーケットに
登場するような世界。そういう世界線をたどった結果がアレなんじゃないかと。

ちなみにいわゆる宮崎事件は、ホラー映画収集癖の方が強調され
ホラー映画などへのバッシングが史実以上に高まってオカルトへ波及
結果的にオウム事件が現実よりも矮小化した上で早めに起こる可能性も
高いと思っています。いわゆるトンデモ本の扱いもたま出版あたりが
大陸書房のように倒産に追い込まれて史実よりかなり小さく
少なくなるんじゃないかな…。少なくともオカルト系・ニューエイジ系は
下手すると昭和とともに消える可能性があると思っています。
(もちろん別の形で復活する可能性はあると思いますし、歴史系のように
陰謀論色が濃くなって生き残る可能性もあるでしょう)

あと、おたくが資本主義と密接な関係になり、おたくバッシングが
サブカル・オカルト中心に移行するとした場合、90年代のサブカルブームが
相当様相変わってくると思うんですよね。下手すると宅八郎みたいな
立ち位置で「痛いサブカル野郎」を戯画化したキャラクターなりタレント
なりが出てくる可能性も高いと思っています。
個人的には町山智浩さんがシネカノンあたりの手引で「痛々しいサブカル野郎キャラ」でテレビタレントになって、やりたい放題やってる深夜ラジオを聞いて諫山先生が…となると非常に楽しいと思いますし、進撃の巨人も
生まれるでしょう。

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