パニック障害300日間のお薬全記録
パニック障害と診断されて早300日。
もうそんなに経ったんかい……と感慨深いので、せっかくだから何かに記録しようかと思い立ちました。
(トップの写真は内容とは一切関係ないエターナルラバーの匂わせです)
パニック障害と診断されたきっかけは、たぶんよくあることなので割愛しますが、最初の100日間は本当にやばやばのやばだったし、「パニック障害では死なない」ってよく言われるみたいですけど、死ななきゃ良いって問題じゃないよね? って感じでかなりハードでした。
毎日ほとんどの時間をベッドの中で過ごしていたので記録する時間だけはあり、いつか絶対に……という気概だけをもりもりと溜め、どんな薬をどのくらい飲んで、どんな効果を感じたのか、どんな副作用が現れたのか、というものを全部記録しておきました。これはその記録の一部です。(ちなみにまだ治療中)
診断前のやばかった時の状況
・症状が出始めたのは4月(病院に行ったのは7月)
・過呼吸で倒れ救急車で運ばれたりする
・動悸と吐き気が24時間
・夜中に何度も過呼吸気味になって飛び起きる
・お風呂(浴槽)に入れない
・階段をあがれない(二階から帰ってこれない気がするため)
・10分以上立っていられない
・水以外を飲むと吐く
・味の濃いものを食べられない
・嬉しいor楽しいで興奮しても過呼吸になる
・アパート暮らしが難しくなったため、愛猫を連れて実家へ
0日目〜120日/急性期 薬の種類と量が決まるまで
心療内科初診 0日目
2019年7月、心療内科初診。
パニック障害と診断され、薬を処方される。
・パキシル5mg
・アルプラゾラム0.4mg 1日3回(朝昼晩)
1日3回のベンゾジアゼピン系の抗不安薬アルプラゾラムはすごく効いた。これは飲みすぎると依存すると聞いたけど、依存したくなる気持ちもわかる。
7日目〜
クリニック診察2回目。
・パキシルを5mg→10mg 増量
・アルプラゾラム0.4mgが1日2回に減薬
パキシルを10mgに増量してすぐ、堪えきれない吐き気とだるさ、下痢、頭痛、頭の中がざわざわする異様な感覚の副作用が。服用を継続できなくなり、再びベッドから起き上がれなくなる。
14日目〜
クリニック診察3回目。
・パキシル中断 → セルトラリン25mgに薬が変更
・胃薬のドンペリドンが追加
・アルプラゾラム0.4mg 1日2回
セルトラリン(ジェイゾロフト )も体に合わないのか、副作用らしき頭痛と吐き気とだるさがひどい。食欲はゼロ。だいたい毎日頭痛薬を飲んでしまう。この頃38度近くの暑さが連日続き、体調が極端に悪い。
だいたい抗うつ薬は飲み始めに副作用があるらしい。つらい。
宇宙兄弟のヒビトが私と同じ薬(ソラナックス = アルプラゾラム)を飲んでいることに気がついてちょっと元気になる。
21日目〜
クリニック診察4回目。
・セルトラリン25mg → 50mgに増量
・アルプラゾラム0.4mg 1日2回
・胃薬ドンペリドン
セルトラリンの量を増やすことに。
しかしあまりに強く副作用(だるさ、吐き気、頭痛、不眠)が出たため、1日で継続断念。次のクリニック診察まで25mgのまま継続。
この頃、ALSの方が議員に当選。いろいろな意見が飛び交う中、髭男爵さんの呟きがとても気に入ってスクショで保存。「誰でもルネッサンスできる社会」っていいですよね。
35日目〜
クリニック診察5回目。
・セルトラリン25mg →37.5mg
・アルプラゾラム0.4mg 1日2回
・胃薬のドンペリドン
・追加で半夏厚朴湯(漢方)
セルトラリンを一気に増やすと副作用が強いため、半錠ずつ増やすことに。さらに漢方の半夏厚朴湯が追加される。これは喉が詰まった感覚(ヒステリー球というらしい)がある人には良いらしい。
漢方にも副作用はあるらしく、半夏厚朴湯を飲んだ初日は1日中下痢。この下痢は数日続いたけれど、5日目あたりに収まる。セルトラリンの副作用だけが続く。
この頃、お盆がある。お墓参りにも行けず、とてもさびしい。
49日目〜
クリニック診察6回目。
・セルトラリン37.5mg 引き続き継続
・アルプラゾラム0.4mg 1日2回
・胃薬ドンペリドン
・半夏厚朴湯
セルトラリンの副作用が少しずつ落ち着いてくる。ここまでの約50日間で6キロ体重が落ちる。シャワーを浴びることはできるようになったが、やはりお風呂場にいると動悸がひどい。動悸がすると予期不安が出てきて、余計に悪化する。げっぷが出て、苦しい感覚が1日中続く。つらい。
64日目〜
クリニック診察7回目。
・セルトラリン37.5mg → 50mg に増量
・アルプラゾラム0.4mg 1日2回
・半夏厚朴湯
・胃薬ドンペリドン
セルトラリン37.5mgにようやく慣れ、食事ができるようになってきたが、50mgに増量してから再び吐き気に悩まされる。ほとんど食べていないのに、常に満腹のような症状。げっぷが出る。9月だというのにめちゃくちゃ暑くてキレそう。アルプラゾラムを朝晩飲まないとまだまだ無理。
この頃、親とはぐれた死にかけの子猫を保護する。私が夏を生き延びたのはこの子を拾うためだった……と本気で思う。一度生死の境をさまよったけど、なんとか回復してくれた。力を貸してくれた仏壇のおじいちゃんに報告。ありがとう。
77日目〜
クリニック診察8回目。
・セルトラリン50mg
・アルプラゾラム0.4mg 1日2回
・半夏厚朴湯
・胃薬のドンペリドン
セルトラリンの副作用も何とか落ち着き、涼しくなってきたせいか調子の良い日も出てくる。この頃、ようやくお風呂の湯船に浸かれるようになる! お風呂の最高さに歓喜! 命の洗濯じゃ!
大きな台風がきて、家の近所が湖になる。でもその日、私の体調は今までにないくらいに良くて不思議な気持ちに。
91日目〜
クリニック診察9回目。
・セルトラリン50mg → 62.5mg に増量
・アルプラゾラム0.4mg 1日2回
・半夏厚朴湯
・胃薬のドンペリドン
セルトラリンを増やしたせいか、また副作用の頭痛がひどくなる。しかし頭痛薬を飲むと収まるので、頑張って服用を継続。
10月。庭の金木犀。パニック障害になってから、窓の外を眺めることが増えてきた。早朝は金木犀の良い香りが日中よりもずっとずっと強いこと、長い間知らなかった。
拾って里子に出した子猫。大きくなった写真をもらう。うれしい。
105日目〜
クリニック診察10回目。
・セルトラリン62.5mg → 75mg に増量
・アルプラゾラム0.4mg 1日2回
・半夏厚朴湯
・胃薬のドンペリドン
自立支援医療の申請をする。もっと早く申請すべきだった。アルプラゾラムを飲めば何とか買い物に出かけることが可能になったので、実家からアパートに帰ることに。
アパートに帰った初日の夜は、不安から再び発作が。アルプラゾラムを飲んで落ち着いたが、次の日から再び体調を崩して3日ほど寝込む。心配していたセルトラリン増量の副作用は今回は感じなかった。
十二国記の新刊が出て、ひさしぶりに読書。体調が悪い時は全然文章が頭に入ってこなかったのに、またちゃんと読めるように。回復してきている!
120日目
クリニック診察11回目。
・セルトラリン75mg → 100mg に増量
・アルプラゾラム0.4mg 1日2回
・半夏厚朴湯
・胃薬のドンペリドン
体調は少しずつ安定はしているが、アルプラゾラムを手放せないので、ついにセルトラリンを最大量(100mg)飲むように。しかしこれが良かったのか、今まで続いていた早朝の息苦しさが落ち着いてくる。
副作用か胸の上部あたりが痛い。神経痛? 再びゲップに悩まされるように。あまり食べられないけれど、食欲が出てきた。セルトラリンを100mgに増やして以降、寝汗をものすごくかく。どうも副作用らしい。
約4ヶ月ぶりに買い物(スーパーではなく)に出かけることができた! なんとスタバでコーヒーまで飲むことができたので、記念写真を撮った。
130〜230日/移行期? 薬で体調が安定してくる
133日目
クリニック診察12回目。
・セルトラリン100mg
・アルプラゾラム0.4mg 1日2回 → 頓服に変更
・半夏厚朴湯
セルトラリン100mgで体調が落ち着いてきたのか、アルプラゾラムが1日2回(朝晩)から頓服に。しかしアルプラゾラムを飲まないと、手にびしゃびしゃに汗をかいたり、変な浮遊感を感じることに。これは離脱症状か? しばらく1錠は必ず飲むように。
寒くなってくる。あんなに暑かったのに、もう12月。冬。
147日目〜
クリニック診察13回目。
・セルトラリン100mg
・アルプラゾラム0.4mg 頓服
・半夏厚朴湯
アルプラゾラムは頓服で処方されているけど、1日1回は必ず飲んでいる。飲まないと手の平にびしゃびしゃに汗をかく。この頃から夜に咳が止まらなくなり先生に相談するが、「精神的なものでは?」と言われる。
すっかり寒くなった12月の満月。12月の満月はコールドムーンと呼ぶらしい。風が強くて寒い。でもアパートから月がよく見えた。
161日目〜
クリニック診察14回目。
・セルトラリン100mg
・アルプラゾラム0.4mg 頓服
・半夏厚朴湯
2019年最後のクリニックでの診察。今までセルトラリンは夜に飲んでいたけれど、朝に飲むことに。(どの時間帯に飲めば体調に良いのか、自分で調節することになったため)
体調が悪くてベッドから出たらない日もあるが、薬を飲むことで普通に過ごせる日が格段に増えてくる。とはいえアルプラゾラムは手放せない。夜中の咳は相変わらず止まらない。
182日目〜
2020年が開ける。
クリニック診察15回目。
・セルトラリン100mg
・アルプラゾラム0.4mg 頓服
・半夏厚朴湯
セルトラリンを飲む時間を調節中。結果、朝に50mg、昼に50mg分けて飲むことで体調が前よりも安定してくる。
お正月なのでマイラブを連れて再び実家に。1週間ほど滞在。仏壇と猫。なんて絵になるんだ。私の猫はありがたいことに移動に慣れて、実家でもアパートでもくつろいでくれる。
203日目〜
クリニック診察16回目。
・セルトラリン100mg
・アルプラゾラム0.4mg 頓服
・半夏厚朴湯
クリニックの先生に相談後、アルプラゾラムを飲まないチャレンジをスタートする。飲みたくなっても我慢してみることに。「我慢しても我慢しても薬のことを考えてしまう時は、無理をせずにアルプラゾラムを飲むこと!」とアドバイスを受ける。やってやるぜ! という気持ち。
その夜から、ギリギリまでアルプラゾラムを我慢するように。当初は飲まないと動悸がひどく、飲まずにいることに恐怖を感じていたが、二日間必死で我慢してみたら一気に飲まなくても良い方向に進む。
230〜300日/慢性期? 薬の減量調整スタート
231日目〜
クリニック診察17回目。
・セルトラリン100mg
・半夏厚朴湯
はじめてアルプラゾラムの処方がなくなる。(前回の診察から約1ヶ月間。アルプラゾラムを飲まずに済んだ日が15日以下だったため、余ったものを頓服とすることに)
この頃、夜中の咳が本格的に止まらなくなる。(147日目あたりから続いていた症状)病院で検査した結果、咳喘息と診断される。喘息の薬も一緒に服用することに。
大人でもストレスで喘息になる人が増えているらしい。気を付けねば。
3月。新型コロナウイルスの流行がはじまり、学校が休校に。牛乳が余ってしまうということで、SNSで広まった蘇を私も作ってみる。すげえ大変だった。
259日目〜
クリニック診察18回目。
・セルトラリン100mg → 75mg に減薬
セルトラリン100mgでだいぶ体調が落ち着いてきたので、260日目からついにセルトラリンの減薬に。しかし4月の気圧変化に体が対応せず、セルトラリンを減薬してから1週間は、夕方以降になると体調が崩れる日が続く。離脱症状はそれのみ。その後はセルトラリン75mgでも問題ないように。
薬を減らしてから、副作用の寝汗をかかなくなる。咳喘息も落ち着いてくる。この頃、新型コロナウイルスでの外出自粛がはじまる。
287日目〜
クリニック診察19回目。
・セルトラリン75mg
アルプラゾラムを飲まずに79日経過。5月に入り、暑い日が出てくる。パニック障害は蒸し暑いと悪化することがあるため、セルトラリンを50mgに減らすのは見送り。気温と体調をみて、改めて検討することに。
300日目 ←イマココ!!
アルプラゾラムを飲まずに80日以上経過。
たまに夕方になると体調を崩す時はあるけど、概ね回復してきている気がする。頓服のアルプラゾラムを持って歩くのを忘れても、スーパーの買い物等はできるように。
症状自体は少しずつ落ち着いてきたが、抗うつ薬のせいか日中信じられないくらい眠い。毎日眠い。寝ても寝ても眠い。いやこれは元からか…?
現在2020年の5月。今年の冬までには断薬できればいいなと考えている。
つづく…