大河ドラマ『どうする家康』第26回「ぶらり富士遊覧」の感想
──武田氏が滅亡した。
この時、織田信長にしたら、
──織田領と武田領の間の壁である徳川領が不要になった。
つまり、徳川家康の存在価値が無くなった。もう五徳は安土城に帰っており、織田家と徳川家の同盟関係の肝である婚姻関係はない。いつでも殺せる。それを察知したのか、徳川家康は織田信長を接待した。
接待の場、衆人見守る中、織田信長は徳川家康を試した。徳川家康の「厭離穢土 欣求浄土」のスローガンをけなした。今までの徳川家康は大声で怒ったであろうが、織田信長のスローガン「天下布武」を讃える「海老すくい」を披露し、徳川家臣団もこれに加わった。(これは三河武士が織田信長を讃えることを意味する。)
織田信長は、「狸親父」化した徳川家康を見て、側近・明智光秀に、
「あれは変わったな。腹の内を見せなくなった。化けおったな」
と語り、腹の内を見極めようと思ったのか、富士遊覧の凱旋旅行のお礼にと徳川家康を安土城へ誘う。
次回のサブタイトルは「安土城の決闘」である。心理戦であろか。そして、恐らく、「本能寺の変」に繋がる出来事が起こるのであろう。楽しみである。