「エモい」の使い方がぜんぜん分からないのだよ
近頃、テレビやネットでよく聞くようになった言葉『エモい』。
2020年、さらに使う人が増えると踏んでいる。「ヤバい」がプラスの意味を持つようになった後に広く受け入れられるようになったのと、同じ現象が起こると思っている。
使うことはないかもしれないけれど、出くわしたときにうまく解釈したいから「エモい」の意味をいったん立ち止まって考えてみた。
私が初めてこの言葉に出会ったのは、2014年のテレビ放送である。
朝番組『スッキリ』で日テレの森圭介アナ、藤田大介アナ、青木源太アナの3人が歌手デビューする、という企画があった時だ。
今でもはっきりと覚えている。スタジオで曲を初披露したか何かの時に、3人のダンスの振り付けの先生が「緊張してるのがエモさ増してて良かった」的なことを言って褒めていたのである。
エモ。。。エモ?エモとは何ぞや。。。?
キモいとか芋いとかなら語幹からして察しはつく。
エモい?意味が分からないぞこれは。
当時のわたしはすぐさま「エモい」を検索した。
「エモい」はエモーショナルという英単語からできているらしい。辞書を引くと、エモーションという単語自体には感動とか感情とか情緒という意味がある。
つまり、感動的な、とか感情的な(?)とか、情緒的な(?)っていうことか。
ネットで調べてみると、笑い、感動、興奮、懐かしい、恐怖、驚きを表現するのに使えるらしい。ほぼ全部の感情じゃないかい。日本語難しいな。
この写真エモい。
この料理エモい。
この服エモい。
使い方が悪いのか「ヤバい」同様薄っぺらい感が否めない。感情が動く沸点が低いというか、何も考えてない、みたいな。
絵とか写真とかを見て、なんか分かんないけど好きっていうのとは違うのかな。今まで「ヤバい」と言っていた人が、「エモい」に置き換えて使っているのかな。それとも、実はしっかりと使い分けがされているものなのだろうか。
筆者の頭上では以下のような構図が出来ている。
「エモい」は「ヤバい」に含有されている、という考え方は違うのか。
謎は深まるばかりである。
2020年は「エモい」の動向に注目してみよう。
最後に、アナサー男子3人衆の動画を貼っておきます。
このような番組の企画で生まれる曲が大好きです。熱量の高さがうかがえるからか、いい曲が多い気がする。