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仕事を選ぶときに考える3つの視点

仕事を選択する時には何を基準に考えますか。

自分が得意なこと。
挑戦してみたいと思ったこと。
仕事をやってみたときの満足感。

いくつかの視点があり、何を大事にするかで選択の仕方が変わると思います。

キャリアを考えていくときに、自分が絶対に放棄できないものである「欲求・価値観・能力など」をキャリア・アンカーと呼びます。
仕事を選択していくときに、これだけは譲れないという考えに方と捉えてみればわかりやすいと思います。

そして、その人のキャリア・アンカーとなる考え方は経験を積み重ね、周囲の影響を受けることで変化していきます。

20代の時の仕事の選択、30代の時の仕事の選択、それぞれが異なってくるのは、自分の内面の変化とイメージが出来上がってきた結果であると考えられます。

本日は、3つの自己イメージとキャリア・アンカーについてお話ししていきたいと思います。

3つの自己イメージ

そのイメージは大きく分けて3つに分けられると考えられています。

  • 才能と能力:自分が何を得意としているか、または苦手なのか。

  • 動機と欲求:自分が本当にやりたいことは何か。仕事を通じて何を求めているか。

  • 態度と価値:何に価値を感じるか。何をやっている自分に意味を感じるのか。

3つの自己イメージとキャリアアンカー

3つの相互作用によって、徐々に自己イメージが固まってくると考えられています。
そして、重なり合う部分で最も大事にしている思考をキャリアアンカーとして考えていきます。

キャリア・アンカー

キャリア・アンカーは8つに分かれていると提唱されています。

  1. 専門・職種別コンピテンス(TF:Technical/Functional Competence):特定の分野(人事、エンジニア、販売、研究)における「専門家」として自分の能力や技術を発揮したい。その分野で新たに挑戦をし、成長することに喜びを感じる

  2. 経営管理コンピタンス(GM:General Managerial Competence):さまざまな人の力を集結し、成長を生み出して責任を負うことに楽しさを感じる。組織内の管理的職位を目指す。経営者など

  3. 自律・独立(AU:Autonomy/Independence):組織のやり方にとらわれず、自律的であることを重視する。仕事の裁量が自分にあることを望む。

  4. 保障・安定(SE:Security/Stability):「保障」や「安全性」を重視し、キャリアを安定させることで仕事に満足感を持つ。一つの企業に勤続し、組織への忠誠や献身などがみられる。公務員など

  5. 起業家的創造性(EC:Entrepreneurial Creativity):新規のアイデアによる起業や創業を望む。リスクを恐れずに、自分の努力で何かを達成することが原動力。新規事業開発など

  6. 社会への貢献(SV:Service/Dedication to a Cause):社会的に人の役に立っていることを重視している。自分の価値観に反する組織のもとでは働かず、自分の理想や主義に反する場合は昇進なども断ることも。医療、社会福祉、教育など

  7. 純粋なチャレンジ(CH:Pure Challenge):一見難しそうでも、あえて困難な状況に飛び込んで挑戦する。知力を要する仕事において純粋にやりがいを感じる。競争心がある。営業など

  8. 生活様式(LS:Lifestyle):個人的な欲求、家族の欲求、仕事に求めるものをベストなバランスで調節することを考えている。制度が整っている企業での勤務など

以上の8つの中で自分のキャリア・アンカーを考えてみてください。

基本的には1つの項目を当てはめて考えていきますが、3つほど考えて優先順位を考えてみましょう。そうすると選択肢が絞りやすくなってきます。

それでも考えが絞れないという方は、過去の出来事で良かったこと、悲しかったことなど様々なイベントを遡って考えてみましょう。

その中できっと自分が大切にしているものが見つかってくるはずです。

また、今は絞りきれないということは悪いことではありません。

色々な経験を重ねて自分のやりがいや価値観が固まってくることで、だんだんと自分の大切にしているものが見つかってきます。ですので、焦らないことも大切です。

まとめ

今回の自己イメージとキャリアアンカーの話を通して、自分の仕事への選択の基準だけでなく、一緒に働いている人たちが何を期待して仕事をしているかが分かれば、相手に理解が示せるかもしれません。

もし、自分の考えと離れているなと感じる場合はその人の大切にしているキャリア・アンカーを考えて接してみると良いかもしれません。

今回の話が自分のキャリアを整理する一つのきっかけになれば良いなと思っています。


キャリア・アンカーが気になる方へ、参考書籍を掲載しておきます。


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