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キャリアを選択していく2つの意思決定プロセス

仕事を選ぶときに何を基準に考えますか。
自分の興味があることや、自分にできること、自分が大切にしたいこと、それぞれの思いがあると思います。

では、それに見合った仕事を探して、決めていくときにはどのようなプロセスで決めていますか。
最後は直感でしょうか、または運命任せでしょうか。
色々な方法があると思いますが、キャリを選択するときには意思決定のプロセスが存在するとされています。

今回はキャリアを選択するために有用な意思決定理論について説明をしたいと思います。

意思決定理論とは

意思決定理論はキャリアを選択していく意思決定そのものに焦点を当てた考え方です。

意思決定のプロセスを理解することで、相談者の意思決定の支援をすることができると考えられます。

代表的な意思決定理論の学者にはジェラット、ヒルトン、ティードマン、ディンクレッジという理論家が存在します。

今回はジェラットとヒルトンの意思決定理論についてそれぞれ説明をします。

意思決定理論(ジェラット)

ジェラットは”選択する条件が2つ以上あって、個人自ら決定することが意思決定の基本要件”としています。

いくつもある選択肢から自分が決定することが重要であることを示唆しています。

3つのシステム

ジェラットは意思決定を行うのに3つのシステムから意思決定を行うとしています。

予測システム

可能性のある選択肢の予測を行う。
自分の客観的な評価と選択肢がマッチするかを予想し、結果の起こり得る可能性を判断する。

価値システム

予測される結果が自分にとってどのくらい望ましいかを評価する。「自分の価値観にあっているか」「結果が好ましいか」などを評価する。

決定基準システム

可能な選択肢を目的や目標に照らし合わせて評価し、決定基準に合っているものを選択する

意思決定理論(ヒルトン)

また、ヒルトンが提唱した別の意思決定のシステムを紹介したいと思います。

意思決定に至るまでには、まず個人が持つ自己概念や希望、期待、職業観等が”前提”としてあるといいます。
キャリアを決める場合は、その”前提”とキャリアを選択する情報との間に不一致が生じる場合があります。

その不一致の解消のために、”前提”を再検討したり、他の選択肢を考えることがあります。これこそが意思決定の過程であるとしています。

キャリアを考えるときの実用例

例をとって考えてみます。
転職を考えている人は、色々な求人票を確認しながら、どの就職先を選ぶか葛藤します。

自己理解や職業への理解が不足している場合もあります。
これらは”前提”の条件が変化させられるか(自己理解であればキャリアを振り返るなど)を考えます、情報が不足していれば職業に関する情報を補ってあげます。

それ以外に、職業に対する意思決定のプロセスを理解できない場合も多く見受けられます。

「よし、これでいいか!」と決める直感タイプ
「自分で決められないから、決めてほしい」と決める苦悩型タイプ
「まぁ、なんとかなる」運命型タイプ
など意思決定のプロセスを支援することが必要な場合もあります。

ジェラットの意思決定理論を用いると、

①可能性のある選択肢を予想できているか(予測システム)
②予測される結果が自分にとってどのくらい望ましいか評価できているか(価値システム)
③自分が実行可能な選択肢を、自分が目標としているものと照らし合わせて、決定基準に合っているものを選択できているか(決定基準システム)

と考えられます。

まとめ

今回は意思決定理論についてジェラットの理論とヒルトンの理論を説明しました。

意思決定のプロセスには阻害する要因も存在しているといわれています。
阻害要因を把握することで、どのようにキャリアを決定をするべきなのかをより深く理解することができます。
また次回の記事にしたいと思いますので、ご興味のある方はどうぞよろしくお願いします。


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