怒れない弱さ
わたしは人に怒りを伝えるのが苦手だ。
内心はものすごく腹を立てているのに、それを表情に出すのをためらってしまうし、言葉が喉元で止まってしまう。
今日はそんな一日だった。
主体が他人だと怒ることができるのだけど、主体が自分になると途端に遠慮が出る。
今日は朝から車で20分かかるお家へ古民家改修のお手伝いに行ったのだけど、到着後、玄関先でいくら呼べどもメッセージを送れども音沙汰がない。1時間待ったあげく諦めて帰ったら、ちょうど山についたタイミングで『ごめん寝てた』と連絡がきた。
うーん。。わたし、この二時間があればいろんなことがたくさんできたよ。大和名所図会の解読なら8ページくらいできたと思うし、吉野川流域に関する勉強も随分本を読み進められたと思う。今度のイベントの告知ページも作れたし、手ぬぐいとTシャツのデザインも考えられた。シルクスクリーンの版も作れた。茶摘みも、梅の収穫もできた。関わっているプロジェクトの課題も進められたし、このnoteだって書けた。掃除も洗濯もできた。そもそもゆっくり朝食が食べられた。
そんなことを頭の中では考えながら、わたしの口は「そうかそうか。うん、いいよ。これから向かうね。」と言っているのである。
心の中では「おいお前ふざけんなよ」と思っているのである。
再び古民家に到着した後も、そういう感じのことが何度か繰り返された。
これは大変良くない。
お互いに良くない。
わかっているのに。
これがわたしの弱さ。
利他行とは。
今日は後悔ばかりだ。
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