髪を切る、という行為
山に住みはじめて4年になるが、すっかり美容院にいかなくなった。
定期的に風呂場で自らジョキジョキ切って済ませている。
自分で髪を切りはじめた一番大きな理由は金銭面ではあるが、継続している理由は、はじめて切ってみたときに
『お、案外ちゃんと切れるやん』
と思ってしまったから。
髪の癖も、生え方も、頭のかたちも、わたし自身が一番よくわかっている。
頭の中に明確にイメージがあるから、風呂場で何も見なくても大体の感覚で切れてしまう。
※うちの風呂場に鏡はない
去年の春から、かなり短いショート(いわゆるベリーショート)なのだけど、これはわたしの後頭部が出っ張っているので整えやすいから。
襟足はくせが強いので剃ってしまう。
先日「ツーブロックなんだね」と言われて、『あ!これが噂のツーブロというやつか…!』とちょっとオシャレ上級者気分になった。
※ツーブロックは勇気さえあればめちゃ簡単である
髪を切る、という行為は精神安定効果があるとおもう。
イライラしたり、不安があったりすると髪にハサミを入れたくなりませんか?
わたしはとてもなります。
これは自傷行為でもあるのでしょう。
わたしの短い人生の中で最も忙しく、睡眠もとれず、身体も頭も極限まで酷使し、栄養も足りておらず、プレッシャーも大きかった大学時代。
わたしは前髪がほとんどなかった。
少しでも伸びてくると自分で切っていたからだ。
結構激しく武道をやっていた(学生全日本大会は優勝した)ので、そのキャラ設定に隠れてハサミで切れるところまでジョキジョキ切っていた。
おかげで当時のわたしの髪はその辺の男子学生と比べてもダントツで短かった。
そうしないと耐えられなかったからだ。
ちなみに今はそんな理由で切っている訳ではないから安心してほしい。
今はとても楽しく自分の髪を切っている。
しかし、いつかわたしも剃髪(ていはつ:頭を丸めること)をするのだろうな。
そっちの方が水行のあと寒くないから絶対良いもの。