わたしの日常はあなたの非日常
今日はうちのお堂のお護摩の日でした。
最近はお護摩にうちのお客さんも参列してくれることが多くて嬉しい。
今日のお護摩もお客さんが参列してくださった。
そのお客さんは日本画を描かれる方で、今回吉野にはいろいろなもののスケッチをしに来られたとのことだったのですが、特に「目に見えないもの、土地の信仰や民俗のようなものを描きたいのだけど、おすすめの場所ありませんか?」と。
目に見えないものを描くとな…
何とも難しいことをおっしゃいますねぇ。
そんなこんなでお護摩に来てくださったのでした。
(狙ってこの日に来たわけではなく、たまたま宿泊の日がお護摩の日だったという何とも仏縁を感じるタイミングでもありました)
折角なのでお護摩をすぐ横で見ていただいて、修法が終わったあとは片付けを手伝っていただきながら修験やお護摩についてのお話を聞いていただきました。
どれだけの参考になったかはわからないけれど、「来れてよかった。素晴らしかった」と言っていただけてうれしかったなぁ。
護摩のあと、宿に戻ってチェックイン作業を終わらせて新しいお客さんと今日もまた一緒に夕食を食べて、夜はみんなでホタルを見に行って、ホタルを見ながら満天の星も眺めて、近くの古い神社でご神木に触れて、今日の夜も充実の時間でした。
そしてみんなが寝静まって、今。
この文章を書きながら今日一日の幸せを反芻している。
この幸せの源はなんだろうか。
あぁそうだ、わたしはこの笑顔をつくるためにこの仕事をはじめたのだった。
わたし自身がこの土地になり、この土地を愛し、それを紹介する。
ほら、きれいでしょう?と自然や文化の美しさの案内人になる。
そういうことを通して、この世界の美しさに気が付くきっかけの体験をみんなに提供したいんだ。
そう。
この世界は美しいものであふれている。
それをみんなに知ってほしいんだ。